米軍が開発した伝説のマインドコントロールゲーム「ポリビウス」とは? プレイ後に強力な副作用、自殺した子も…
■MKウルトラ計画のマインドコントロールマシンか?
ポリビウスとはいったい何だったのか? 知る者にとっては未解決ミステリーとなり、折に触れてゲーム好きの間で話題に上ることにもなった。しかしその存在をまったく知らない者からは根も葉もない“都市伝説”なのではないかと指摘する声も多く上がったという。
そしてポリビウスにまつわるある“疑惑”が浮上したのは1989年のことであるという。その時にネット上で広まった流言では、ポリビウスはポートランドの田舎にある1、2カ所のゲームセンターに数台しか設置されておらず、実は米軍関係者によって開発されたものであるというのだ。そしてこのポリビウスには、CIAのために開発された“行動変容アルゴリズム”が使われているというのである。つまりプレイをした者のその後の行動を変化させる機能を持っているのだ。
ゲームコミュニティに広まったこうした噂に、当時のゲーム雑誌「GamePro」も反応し、ボリビウスを“都市伝説”であるとして紹介しながらも、記事ではボリビウスはスティーブン・ローチという人物が中心になって開発されたものであると解説。アメリカ南部の会社がローチらの開発チームを雇っていたというのだ。
開発ではメンタルに“危険なグラフィック”が用いられ、幸いなことに開発チームのメンバーはその影響に耐え抜いたということだ。
いずれにしてもどんなグラフィックが使われ、どんな内容であったのかは何の記録にも残されておらず詳細は不明だが、あるファンに言わせれば、グラフィックスが発作を引き起こす可能性があり、メンタルを混乱の極みに導くものであったという。
もう一歩踏み込んだ意見としては、CIAによる極秘のマインドコントロール実験であるMKウルトラ計画(Project MKUltra)にこのポリビウスが関係しているのではないかという指摘もある。MKウルトラ計画は1960年代末に終わったとされているが、その研究の成果がこのポリビウスに搭載され、マインドコントロールマシンとしてゲームセンターで公然と“人体実験”を行ったとも考えられるという。実際に自殺者が出なかったことは不幸中の幸いということだろうか。
こうした興味深い“都市伝説”に触発され、ゲーム開発者のローグ・シナプス氏は、2007年に同名の「Polybius」というゲームを開発し、この伝説のポリビウスを再現している。また2017年に同じく同名の「Polybius」(PlayStation 4版)という3Dシューティングゲームがリリースされている。
出現から40年近くがたとうとしているポリビウスだが、今もこうして人々の心をとらえているのはそれが“都市伝説”以上のものである証しだろうか。ポリビウスに搭載されていた“行動変容アルゴリズム”が今も何らかのゲームでひそかに使われているのだとすれば恐ろしい限りだが……。
参考:「Disclose.tv」ほか
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2024.10.02 20:00心霊米軍が開発した伝説のマインドコントロールゲーム「ポリビウス」とは? プレイ後に強力な副作用、自殺した子も…のページです。CIA、都市伝説、メン・イン・ブラック、米軍、仲田しんじ、マインドコントロール、MKウルトラ計画、アーケードゲーム、ゲームセンター、ポリビウスなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで