「“オウマー”の2世信者が問題」オウム残党の今後とテロを、アレフ潜入ライター村田らむ氏が緊急コメント!
7月6日、オウム真理教元代表の麻原彰晃(本名:松本智津夫)死刑囚と元幹部6名の死刑が執行された。89年の坂本弁護士一家殺害事件、95年の地下鉄サリン事件など、日本を震撼させてきた“カルトリーダー”の死に世間の注目が集まっている。
2006年に死刑が確定してから12年余り、その間に死刑が執行されなかった理由として麻原の精神状態、そして麻原の死によって元信者らが麻原を神格化する危険性が挙げられていたが、この度ついに麻原の死が現実になったことで何が起こるのか? そこでトカナでは、オウム真理教の後継団体「アーレフ」(現:Aleph)に潜入した経験を持つライターの村田らむ氏に、アレフの実態と麻原死刑執行が教団に与える影響について聞いた。
――アーレフに潜入されていたのは何時頃ですか?
らむ氏 2003年4月から2、3カ月、西荻窪の第一道場にいました。ちょうど名称が『アレフ』から『アーレフ』に変わった時期ですね。当時のトップは上祐さんでしたが、あまり来ていませんでした。直接的に指導していたのは上祐さんと同時代の古参幹部たちでした。
――当時、教団内では麻原はどういう位置づけだったんですか?
らむ氏 上祐さんは麻原離れをしていたようです。彼の口から『麻原』という言葉が出たことは僕が知る限り一度もありません。ただ、その他の古参幹部たちはオウム時代の話を結構突っ込んで語っていたりして、当時を懐かしんでいるようでした。公安の目もありますから彼らもはっきりとは言いませんが、心の中で麻原を崇拝していることは間違いないです。だって、そうじゃなきゃアーレフに残る理由がないですよ。だから上祐さんは出て行ったわけでしょう。
――具体的に修行はどういうものだったんですか?
らむ氏 まず入会時にビデオを見させられます。これが長いんですよ。何十時間もあります。内容は教義や修行についてなどの説法が中心です。麻原が出ているオウム時代の映像は使えないため、新たなものが作られていましたね。上祐さんのお話なんですが、これがつまらない(笑)。この入会のプロセスが1カ月ぐらいかかって、それから本格的な修行に入ります。内容は、まず五体倒地を1時間行います。この時ワーグナー的というか、ドイツっぽいクラシック音楽が流れるんです。それが終わったら、座学をしたり、ヨガをしたり、勉強会を開いたりして修行します。修行は基本的に休憩がなく夜通しぶっ続けで行います。僕がいた時には、オウム時代からの古参信者がヘッドギアを付けて、ぴょんぴょん跳ねていましたね。修行はかなりストイックで、信者が病気かなんかで亡くなると、幹部らが『修行が足りないからだ』と嘲ったりもしてました。
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