「豪雨は麻原の祟り、グルは健在」オウム“後継”アレフ信者が妄信、神格化が加速! 死刑執行の上川法相は「貧乏くじを引いた」とポツリ

「豪雨は麻原の祟り、グルは健在」オウム後継アレフ信者が妄信、神格化が加速! 死刑執行の上川法相は「貧乏くじを引いた」とポツリの画像1画像は「ANNnewsCH」より引用

「まさかこのタイミングとはね…」。そう語るのは一般紙の政治担当記者だ。戦後最大のテロ事件といわれる地下鉄サリン事件を1995年3月20日に起こしたオウム真理教の教祖「麻原彰晃」こと松本智津夫死刑囚ら7人の死刑が執行された。松本死刑囚のほかに死刑執行されたのは、井上嘉浩、早川紀代秀、中川智正、新実智光、遠藤誠一、土谷正実の各死刑囚。異例の7人同時執行の背景には、来春の天皇陛下の生前退位を前に「平成の大事件は平成のうちに」という意識が働いたことが挙げられる。前出記者によると「執行直前の5日未明に一部で『明日、麻原をやるかもしれない』という情報が流れたが、誰も鵜呑みにしていなかった。国会会期中にはやらないだろうとタカをくくっていた」という。

 一方、今回の件で“修羅の道”を選んだのは時の法務相・上川陽子氏だ。上川法相は6日午後、法務省で臨時の記者会見を開催。死刑囚7人の名前を読み上げ、坂本弁護士一家殺害事件や地下鉄サリン事件など、各死刑囚が関与した事件の概要を説明した。

 上川氏は「松本(死刑囚)がオウム真理教を設立、拡大し、その妨げとなる者は内外を問わず敵対視し、殺害した」と述べた上で「一連の犯行は、過去に例をみない、今後二度と起きてはならない極めて凶悪、重大なものだ」と語った。

 執行については「裁判の十分な審理を経て死刑が確定した。慎重にも慎重を重ねた上で、執行を命令した」。人数や時期の理由について問われると「個々の死刑執行の判断にかかわることで差し控える」と述べるにとどまった。

 オウム真理教は事件後、東京・足立区に拠点を置く「アレフ」と、上祐史浩氏が代表を務める「ひかりの輪」に分裂。2014年にはアレフから離脱した信者が石川県金沢市に本拠を置く「山田らの集団」を設立した。上祐氏の「光の輪」は“脱・麻原”を掲げているが、アレフと山田らの集団の信者は現在も麻原への帰依が確認されている。

「公安調査庁がニラみを利かせているため、現時点で信者は大人しくしているが、今後、麻原の神格化を加速させる危険がある。なかでもアレフは若者の信者が急増中で、思想的にも過激化しているという情報がある。死刑執行にGOを出したのは、法務相の上川氏。信者からすれば、グルを“殺した”カタキになる」(法曹関係者)

 そのため、上川氏には今後生涯にわたって公安のSPが付くという。これは1人の人間として、とてつもないストレスだ。社会部記者の話。

「スーパーでの買い物や家族旅行にも、SPが付いて回ることになる。永田町では『上川では麻原死刑後の環境の変化に耐えられない』という声が多く、女性大臣の時にこれほどの決断を迫るのは酷だという意見も根強かった。上川氏も本心は乗り気ではなく、同僚議員に『貧乏くじを引いた』とグチっていたそうだ」

 西日本で甚大な豪雨被害が出るなかでの死刑執行には一部で異論も相次いでいる。かねてオウム内では麻原の没後、天変地異が起きると信じられており、豪雨被害と死刑執行のタイミングが重なったことで「麻原の祟り」「グルは死してなお健在」というムードが高まる口実を作ってしまった。

 公安関係者は「タイミングとしては最悪。6日の執行は官邸と法務省の一部の人間にしか知らされていなかった。もう少し、日を選んでも良かったと思う」と話す。オウムの脅威は完全になくなったわけではない――。