ハザードマップの被害想定は甘すぎる! 歪められたリスク、各地で大水害直結の可能性… 備えを再確認せよ!

■筆者の住居やトカナ本拠地の浸水リスクは?

 こうなってくると、東京に住む人々は自分が住む地域の洪水リスクが心配になってくるだろう。筆者もその点では同様で、自分が住む小平市花小金井の洪水ハザードマップをチェックしてみた。東京都建設局には「洪水ハザードマップ」のページがあり、ここに各市区の洪水ハザードマップが集められている。小平市の洪水ハザードマップを開いて自分が住む地域をチェックすると、我が家の半径約100m範囲では、まったく浸水リスクがないことがわかる。図中でピンク色の丸印で囲った部分だ。

ハザードマップの被害想定は甘すぎる! 歪められたリスク、各地で大水害直結の可能性… 備えを再確認せよ!の画像6画像提供:百瀬直也

 だが、そこから300mほど西にある小平第三中学校を見ると、「0.2~0.5m」の浸水リスクを意味する黄色で塗られており、愕然となった。というのも、三中は市の避難所に指定されているからだ。水害発生時に、子どもの腰くらいの高さまで浸水していたら、避難など到底できないではないか。今後、筆者の息子が通う可能性がある中学とだけあって、親として市に対する不信感が募るところだ。

 次に、トカナ編集部の本拠地である渋谷区の洪水ハザードマップを見てみよう。そもそも渋谷は地名の通りで谷地であり、かつては谷底に川が流れていた土地のため軟弱地盤が多く、当然水害にも弱い。浸水リスクでは渋谷駅付近が最悪で、浸水リスクが「1~2m」を示す水色や「2m以上」を示す青色の部分も見られる。ビルの高層階にいれば命を落とすことはないかもしれないが、移動には苦労するだろう。

 都心部の全体的な傾向としては、過去の記事でも詳しく紹介したが、大雑把にいうと23区でも東部の方が軟弱地盤であり標高も低いため、首都直下地震や大洪水のリスクが深刻なレベルにあるといえるだろう。


■では、どうすれば助かるのか?

★タイ人たちを見習え★
 筆者の妻はタイ人だが、日本で水害が起きる度に、より頻繁に洪水が起きているタイのことを考える。もともとタイ人は明るい人が多いが、被災しても暗い顔を見せる人は少ない。たとえ浸水しても、僧侶は外に出て托鉢や食物の配給を行い、サラリーマンやOLはバスに乗って通勤し、半身が水に浸かりながら一服する人もいる。このへんのたくましさは、日本人も見習ったほうがよいかもしれない。

★自分の土地のハザードマップをチェックすることは大前提★
 読者の方々にも、自分が住む土地の洪水ハザードマップを確認してみることをおすすめする。ただし、これまで書いてきたように、災害リスクが高い土地は大体そのまま受け取ってもよいが、災害リスクがないとされている土地でも、実は前述のような利権がらみの場合があるので要注意だ。


 実際に豪雨の水害などで自分が被災したとして、100%の“天災”ならば諦めがつくかもしれないが、利権がらみの“人災”の要素があるならば話は別だ。「国民よりも利権が大事」とする政権のもと、行政のウソによって命を落としたならば、死んでも死にきれないのではないだろうか。しかし、それもそのような政党を国民が支持してきたからで、国民にも責任があることはいうまでもないだろう。現在、台風12号が日本列島に接近している。進路に該当する地域にお住まいの読者は、もう一度備えを確認していただきたい。


百瀬直也(ももせ・なおや)
超常現象研究家、地震前兆研究家、ライター。25年のソフトウエア開発歴を生かしIT技術やデータ重視の調査研究が得意。Webサイト/ブログ:『探求三昧』『神秘三昧』『防災三昧』、Twitter:@noya_momose


参考:「AERA.dot」、「江戸川区洪水ハザードマップ」、ほか

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