エイリアンは“宝石の中”に潜んでいる!? ガーネットの中に「謎の生物」によるトンネル構造があった!

 一月の誕生石であり、パワーストーンとしても人気のある宝石・ガーネット。顕微鏡で観察すると、その内部に微小で複雑なトンネル状の構造が見つかることがある。しかし、ガーネットのモース硬度(鉱物の硬さの尺度)は6.5~7.5とされ、ナイフでは傷つけるどころか逆に刃を痛めるほど非常に硬い鉱物である。そんな石に、どうしてこんなトンネルができるのか? 最近の研究で、このトンネルを生物が作ったという仮説が登場して話題となっている。

エイリアンは宝石の中に潜んでいる!? ガーネットの中に「謎の生物」によるトンネル構造があった!の画像1画像は「PLOS ONE」より引用


■ガーネットに穴を開けたのは?

 米紙「The New York Times」をはじめとする複数の海外メディアが報じたところによると、今回ガーネットに穴を開けた“真犯人”の特定に挑んだのは、スウェーデン・自然歴史博物館の地質学者マグナス・イヴァルソン氏である。イヴァルソン氏らはタイに飛び、ガーネットの産地で観察と研究を続けた。当初の仮説は、別の鉱石がガーネット内部に入り込んでトンネルを作ったというものだった。ガーネットに傷を付けられる可能性のある鉱物は、ダイヤモンドやサファイアなど、ごく限られた種類しかない。しかし、トンネルのあるガーネットを発見した場所に、そのような鉱物は存在しないことが明らかとなった。

エイリアンは宝石の中に潜んでいる!? ガーネットの中に「謎の生物」によるトンネル構造があった!の画像2画像は「PLOS ONE」より引用

 行き詰まってしまったイヴァルソン氏だが、トンネル構造を詳細に観察するうちに、微生物が作るコロニーの模様に似ていることに気づいたという。そこでガーネットを切り開き、トンネル内部の成分を調べたところ、脂肪酸や脂質などの生物の痕跡を発見した。ナイフの刃すら潰してしまう鉱物に、微生物がトンネルを開けていたというのである。この発見は論文にまとめられ、今月8日付でオンラインジャーナル「PLOS ONE」に掲載された。

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