エイリアンは“宝石の中”に潜んでいる!? ガーネットの中に「謎の生物」によるトンネル構造があった！

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画像は「PLOS ONE」より引用

　だが、微生物がどうやってトンネルを開通させるというのか？

「2ステップあると考えています。石の表面が風化し、そこに微生物が入り込み、後を引き継ぐのです」（イヴァルソン氏）

　摩擦などで生じたヒビに微生物、おそらくは真菌が入り込み、栄養源を求めてトンネルを作ったというのがイヴァルソン氏らの推測である。ただし、彼らもガーネットのトンネルから実際の微生物を見つけていないし、どのような化学反応を使って硬い宝石を溶かしているのかは全く分かっていない。イヴァルソン氏らは次なるステップとして、現地で採取した土壌中の微生物を調査し、ガーネットにトンネルを掘った犯人を特定しようとしている。

　比較的柔らかい岩石の小さな穴の中で生きる微生物はこれまでにもいくつか発見されているが、非常に硬度の高い鉱物にトンネルを開けて暮らしている微生物が発見されれば、これまでにない大発見となる。地球上には信じられないような場所に生きる生物が、まだまだ隠れているのだろう。

　また、この発見は地球外生命体の探索にも影響し、捜索する範囲が一気に広がることとなるだろう。例えば火星の岩石の中や、JAXAの「はやぶさ2」ミッションが持ち帰る予定の小惑星リュウグウのサンプルなどなど。そんなところに生物がいるわけがない……そう思っているような場所に、エイリアンは潜んでいるかもしれない。

参考：「The New York Times」、「Mysterious Universe」、「PLOS ONE」、ほか

TOCANA編集部

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