宇宙は“負の重力”を持つ「暗黒流体」で満たされていた
宇宙は“負の重力”を持つ「暗黒流体」で満たされていた! ダークマターとダークエネルギーが合体… 宇宙の構造ついに解明か!?

宇宙空間の約27%は「ダークマター(暗黒物質)」、約68%は「ダークエネルギー」が占めているとされる。実に宇宙の95%が未知の物質とエネルギーに支配されていると物理学では想定している。我々が知っている世界はほんの僅かしかないのである。
そもそもダークマターとは、銀河の回転スピードが「観測されている物質」だけのデータから計算された速度よりも速いことから、物理学者らが「宇宙空間には目に見えない物質があって、重力を及ぼしているに違いない」と考え、想定した仮想物質だ。想定ではあるものの、ダークマターを組み込んだ「Λ-CDMモデル(ラムダ・コールド・ダークマター・モデル)」という宇宙モデルも存在し、物理学者はこのモデルと実際の観測データの折り合いをつけようと日々奮闘している。
そうした中、混迷を極めるダークマター・ダークエネルギー論争に一石を投じる論文が科学ジャーナル「Astronomy」に掲載された。科学ニュースサイト「Outer Places」(12月6日付)が報じている。執筆者のジェイミー・ファーンズ博士(英オックスフォード大学)によると、ダークマターとダークエネルギーは負の質量を持つひとつの液体のような物質だというのだ。
「ダークマターとダークエネルギーは合体し、周囲の物質をはねのける“負の重力”を持つ液体になると考えています。奇妙に見えますが、この液体によって正と負の質が宇宙で対称的になっているのです」(ファーンズ博士)
ファーンズ博士が提唱する“ダークフルード(暗黒流体)”とも言うべきこの物質には、奇妙な特徴がもう1つある。自発的に自己創出し、膨張する宇宙の中で均一な密度を保つのだという。
100年前にアルバート・アインシュタインも“宇宙定数”という類似のアイデアを考えたが、後に「最大の誤り」だったと否定している。だが、アインシュタイン以降も、ダークマターとダークエネルギーを組み合わせて、一般相対性理論を修正しようとするアイデアはあったそうだ。
そうした意味ではファーンズ博士の理論は目新しいわけではないが、これまでに完全な理論はまだ発見されていない。今後、ファーンズ博士はあらゆる観測データと自身の理論を突き合せてその精度を検証する予定だという。順調に行けば、近々新たな宇宙観が生まれることになるだろう。続報に期待したい。
参考:「Outer Places」、ほか
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