11歳の無差別殺人鬼、27回刺殺の残酷少女コンビ、メアリー・ベル… 凶悪すぎる子どもの殺人鬼5選!
■メアリー・ベル
子どもの殺人鬼というとメアリー・ベルの名前を思い出す方も多いだろう。彼女もまた、自分より小さな幼児を2人殺している。
メアリーは1957年、英ニューカッスル・アポン・タインの郊外に生まれた。母親は売春婦で、生物学的な父親は不明である。母親からは邪魔にされて何度か殺されかけており、仕事に付き合わされて繰り返し性的虐待を受けていたとされる。
1968年5月25日、メアリーはわずか10歳の時、友人ノーマ・ベル(名字は同一だが無関係)とともに4歳の男児を絞殺した。被害者の首に絞殺の痕跡は残っておらず、警察は当初事故として処理したのだが、メアリーたちはこれに反発し、自分がやったのだと近所の保育所を荒らし、置き手紙を残した。
それからおよそ2カ月後の7月31日、メアリーとノーマは3歳の男児を絞殺する。遺体の鼻や陰部に傷が残り、首には絞殺の痕跡が残っていた、警察の捜査で犯人は子どもだと推定され、やがてメアリーとノーマが捜査線上に浮上した。
警察の聴取を受けたノーマはメアリーが男児を殺したことを告白、自分は見ていただけだと訴えた。メアリーは否認したが、逮捕されると供述を一転、犯行を認めた。裁判の結果、ノーマには無罪、メアリーには2件の殺人で有罪が言い渡され、矯正施設に入ることになった。
その後、20歳になったメアリーは仲間と施設を脱走、3日後に逮捕されたのだが、その間に処女を捨てていた。1980年に23歳で新しい名前を与えられて保釈され、1984年には子どもを生んでいる。奇しくも最初の殺人事件と同じ5月25日だった。
■シンディ・コリアーとシャーリー・ウルフ
あの日あの時出会わなければ……そんな悲劇もある。1983年6月14日、米国カリフォルニア州で85歳のアンナ・ブラケットを27回も刺して殺害したのは、15歳のシンディ・コリアーと14歳のシャーリー・ウルフという少女2人だった。彼女らが出会ったのはなんと事件前日、児童養護施設でのことだ。
2人とも幼少期から父親による性的暴行を受けており、窃盗や麻薬の所持、暴行などといった犯罪を重ねていた。事件の前日、シャーリーがいた施設に少年院からシンディが送られてくると、2人はたちまち意気投合、施設を脱走する。
移動用の車を盗むため、2人は近くにあるコンドミニアムへと向かい、部屋の呼び鈴を鳴らして回った。住人を殺して車のキーを盗むためだ。そして運悪く、彼女らにドアを開けてしまったのが被害者のアンナである。
2人は「変な男に追われている」と同情を引き、電話を貸して欲しいと頼んで部屋に入り込んだ。そして心優しい老女を滅多刺しにして殺害したのである。シャーリーは日記に「今日、シンディと私は逃げて、年寄りを殺した。それはとっても楽しかった」と書き残している。
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