中国の遺伝子編集ベビー科学者が「死刑」の可能性浮上! 秘密研究と55億円、謎の失踪、贈収賄、知識ゼロ…新事実続々
昨年末、遺伝子を改変した赤ちゃんを誕生させたとして世界中の話題をさらった中国人科学者・賀建奎氏。香港で行われた国際会議の後行方不明となっていたのだが、今月7日、賀氏が死刑となる可能性があると英「The Telegraph」ほか多数メディアが一斉に報じている。
昨年11月の発表によると、賀氏はCRISPR-Cas9というゲノム編集技術を用いてHIV感染者カップルの受精卵を改変、CCR5という遺伝子を削除し、HIVに感染しにくい性質を持った双子の女の子を誕生させたとされる。この一件は世界中に大きな波紋を呼び、その主張の正当性や倫理的問題、法律的問題などが激しく議論された。しかしトカナでもお伝えしているように、その議論の中心であり最重要人物である賀氏は、昨年12月初頭の国際会議以来、消息が分からなくなっている。
今月7日の英「The Telegraph」の報道によると、賀氏は汚職や贈収賄の罪に問われており、逮捕され裁判となれば、死刑の可能性すらあるという。行方が分からなくなっている賀氏は現在、所属する中国・南方科技大学が所有するアパートの一室におり、武装した警備員によって厳重に警備されているようだ。しかし、一連の騒ぎから保護されているだけなのか、それとも自宅逮捕されて監視下に置かれているのか、詳細は不明であるという。
また最近の報道によると、賀氏はもともと物理学を専門としていたという。そのため、彼がゲノム編集研究の申請をしたとしても許可が下りなかった可能性は高い。人間への遺伝子編集技術の応用は、中国でも厳しく規制されている。そんな彼がなぜ、どうやって畑違いの分野で倫理的にも多くの問題を抱える新技術を使い、世界初のゲノム編集ベビーを誕生させるに至ったのか?
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