中国の遺伝子編集ベビー科学者が「死刑」の可能性浮上! 秘密研究と55億円、謎の失踪、贈収賄、知識ゼロ…新事実続々
信じがたいことだが、賀氏は私財を投じて秘密裏に研究を行っていたという。つぎ込んだ金額は推定で日本円にして約55億円以上とされ、個人的に研究設備を整えて専門家を集め、「承認は得ている」と嘘をついて研究を推し進めたというのだ。死刑に相当するような汚職や贈収賄の罪というのも、この過程で行われたことなのだろう。
賀氏と連絡を取ったという英国フランシス・クリック研究所のロビン・ラベル・バッジ教授は、「とんでもない金持ちで巨大なエゴを持ち、世界を変えるような何かを最初にしてみたい、生物学をほとんど知らない物理学者」と賀氏を評している。賀氏の研究を知った人々は皆「やるべきでない」と警告していたというが、「必要な許可は得ている」と自信満々であったそうだ。
政府による規制を無視し、私財を投じて自らのエゴのために危険な研究を行ったという話が事実であれば、面子を潰された政府は決して賀氏を野放しにはしないだろう。現在、中国政府も賀氏の研究について調査を進めているといい、政府によって定められた研究指針に反しているとなれば、本人はもちろんのこと、彼の下で働いていた専門家たちも無事では済まないはずだ。
とはいえ、賀氏の研究が実際に成果を上げていたのか、疑う声も根強い。彼は動画や講演で自らの研究を発表しているが、専門家に査読された論文は発表していない。ゲノム編集された赤ちゃんなど本当は生まれていないのではないかという声すらある。
中心人物の行方不明に続いて、今度は死刑の可能性すら出てきた今回の騒動。一体どのように収束へ向かうのか? 続報を待ちたい。
(編集部)
参考:「The Telegraph」「Daily Mail」「CNN」ほか
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