クレイジージャーニーのケロッピー前田が激ヤバ“身体改造本”を出版! トレパネーションからマイクロチップまで記念インタビュー!

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■サイバーパンク時代到来! DARPAも注目するボディハッキング世界会議

——本書の大きなトピックのひとつにボディハッキングがありますね。僕もマイクロチップやマグネットの埋め込みには大変興味があります。

ケロッピー ボディハッキングというのは、僕がずっと追い続けてきた身体改造カルチャーの中でも最先端、本当にここ2、3年で生まれてきた新しいジャンルなんです。特にポイントとなるのが、ボディハッキングは、ハッカーと呼ばれる人たちが身体改造と出会って誕生したカルチャーだというところなんです。

 日本ではハッカーというと「犯罪的」なイメージを持たれがちですが、そればかりではないんです。アメリカ政府が冷戦時代に核戦争を想定して構想した非中心型の軍事ネットワークに「ARPANET(アーパネット)」というものがありました。それ自体は軍事目的で作られたんですが、のちにハッカーと呼ばれる人たちがそのシステムをハッキング(無断借用)し、ゲームをしたり私的な情報交換をしたり、ある意味で平和的に利用し始めたんです。実はその流れからパソコン通信やインターネットが生まれて、広く一般に開放されていくんです。

 現在、このハッカーと呼ばれる人たちが身体改造カルチャーにも興味を持つようになって、自分の身体にマイクロチップや電子機器を埋め込むボディハッキングが誕生したんです。

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身体情報を送信する埋め込み機器「サーカディア」 Circadia

——異なるカウンターカルチャーの担い手たちがここ数年でクロスオーバーしたんですね。

ケロッピー そう。それらがクロスオーバーしたことで、たちまち新しいテクノロジーとして一気に社会が注目するものになったんです。実際、ぼくが取材したボディハッキングの国際会議「ボディハックス」にはアメリカの軍事研究機関「DARPA(ダーパ)」も出席していました。ちなみに、先に述べた「ARPANET」にのちに「ディフェンス」のDがついて、「DARPA」になったんです。

 世界的にはボディハッキングは非常に大きなメディアでも紹介されるトピックになってます。たとえば去年の「ボディハックス」には、イギリスからBBCが取材に来ていて1時間くらいのドキュメンタリー番組を作っていました。もはやカウンターカルチャーという枠組みさえ超えた、最新のテクノロジーとして注目されているんですね。それを早いタイミングで日本に紹介できたのは良かったなと思ってます。

——ところで、ボディハッキングについて、その技術が権力や企業に利用され、より強固な監視社会や情報コントロール社会が作り出されてしまうのではないか、という見方もあります。そうした不安に対し、ケロッピーさんが示されている応答は非常に明快でした。

ケロッピー それについてもハッカーたちと考え方は一緒ですね。政府や企業が最新テクノロジーを独占しようという状況が起きた時に、それらをハッキングして勝手に使用してしまうことで独占を防ぐというカウンターの方法もあるんです。ボディハッキングに関してもそう。マイクロチップを身体に埋め込んだりするベースの技術自体は企業の研究などから生まれてきたものだけど、それを先取りして自らの身体に埋め込むことによって、技術の独占を防いでしまおう、と。つまり、それがサイバーパンクということなんです。

 まあ、今回はまさにその現場に行ってきたわけですし、ついこの前はボディハッキングの第一人者であるラス・フォックスさんが初来日して、大きな足跡を残していきました。そうした部分も本の方を読んでもらえれば、より詳しく分かると思います。

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