原子力巡航ミサイル「ブレヴェストニク」開発か!? “100mの放射能津波”兵器「ポセイドン」に続き…ロシアの新型核兵器!
今月8日、ロシア軍の施設で爆発事故が起こり、一時的に放射線レベルが上昇、従業員5人が死亡した。国営原子力企業「ロスアトム」の専門家によると、電力源として使用する小型原子炉の開発中の事故だったという。識者の間では、昨年プーチン大統領が一般教書演説で存在を明らかにした原子力推進巡航ミサイル「ブレヴェストニク」の実験で事故があったのではないかと言われている。
原子力ジェットエンジンを搭載したブレヴェストニクは、開発の技術的な難しさから各国の研究者からその存在が疑問視されてきたいわく付きの代物だ。ロシア政府はまだそのことを認めていないが、実用化に向け開発を急いだために起こった事故だったのかもしれない。
2018年にプーチン大統領が公開した新兵器はブレヴェストニクの他に5つある。そのうち、ネットでも話題になった大陸間弾道ミサイル「サルマト」と核魚雷「ポセイドン」を紹介したい。
●サルマト
サルマトは合計200トンの核爆弾が搭載可能で、地球上のすべてを標的にすることができる。マッハ20という極超音速で飛行し、同時に10~16の核弾頭の雨を降らすことができるサルマトにミサイル防衛システム(MD)はまったく用を成さない。研究者の試算では、サルマト10発で全アメリカ国民を殺害できるとされている……。
これまでに複数回の発射実験が行われているが、サルマトの能力がカタログスペック通りなら、米国は気が気でないだろう。
●ポセイドン
ポセイドンに搭載可能な核弾頭は、なんと2メガトン級。これは広島に投下された原子爆弾の100倍に相当する。「Newsweek」日本語版(2018年4月26日付)によると、ポセイドン発射時の衝撃波は東日本大震災のエネルギーに匹敵するか、それを上回り、海岸近くで発射すれば、高さ100メートルもの津波を引き起こすという。しかもその波は放射能に汚染されているのだ……。
2018年の一般教書演説をプーチン大統領は次のように締めくくった。
「我がロシアが開発した新核兵器の前には、NATOのミサイル防衛など用無しである」(プーチン大統領)
何度も言うがカタログスペック通りなら、ロシアは世界最強の兵器を所持していると見ていいだろう。だが、今回の事故を見るにつけ、ある程度の“ハッタリ”要素はあるようだ。できれば、永遠に開発に成功しないでくれると良いのだが……。
参考:「NHK NEWS WEB」、「Newsweek」、ほか
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