「千と千尋の神隠し」を中国共産党が政治利用か!? 宮崎駿監督と中国の“特別な”関係性…「ジブリだけはネットから削除されない」
本日金曜ロードショーで放送予定の宮崎駿監督アニメ映画『千と千尋の神隠し』が中国で話題だ。日本で2001年に公開されてから18年経った今、中国で劇場公開され大ヒットしているのだ。同時公開されていたピクサー映画『トイストーリー4』を押さえ、現在までに興行収入は4億8500万元(約78億円)に上っている。
昨年には、同じジブリ作品の『となりのトトロ』が劇場公開されており、興行収入は30億円を突破している。
両作品含め、ジブリ作品の多くは「動画共有サイト」などに違法アップロードされており、無料視聴することも難しくはない。にもかかわらず、これだけの興行収入を記録したことは、特別の意味があるといえる。
実は宮崎駿監督と中国が、特別な関係にあることはあまり知られていない。スタジオジブリ設立前の1984年、宮崎駿監督は東映動画(現東映アニメーション)時代の先輩である高畑勲監督と共に、上海美術映画制作所という当時、中国最大のアニメ制作会社を訪れ視察していたのだ。
宮崎監督は、かねてから中国の水墨画に関心があったとされ特に、同製作所が1960年に公開した水墨画映画《小蝌蚪找妈妈(英語タイトル:Where is Mama?)》は、監督のその後の作品作りに大きな影響を与えたとも言われている。そんな同製作所への訪問は、宮崎監督にとって更なる高みへのきっかけとなったに違いない。
その一方で、気になるのが中国政府と宮崎監督の関係性だ。宮崎監督はこれまで、反戦・反憲法改正の主義に則り、時には作品中に政治的メッセージを込め、平和について訴えかけてきた。時には政権批判も辞さない宮崎監督は、中国国営メディアの人民日報に「9人の良識ある日本人」に選出されたことがある。ちなみにともに選出された人物として、鳩山由紀夫元総理の名もある。
「千と千尋の神隠し」公開に関しても、中国国営メディア・人民網は特集記事を掲載するなど、これまで大々的に宣伝を行ってきた。日本のアニメ作品が、これほどまでに共産党によって全面的にバックアップされることは異例中の異例である。
2012年、中国全土で反日デモが猛威を振るった際にも、ジブリ作品は特別扱いだったという。広東省在住の男性(36歳)は話す。
「当時、反日感情が高まる中で、中国のあらゆる動画共有サイトから、日本の映画やドラマ作品が削除されたんです。しかしジブリ作品だけはなぜか例外で、配信が続けられていました」
中国政府がここまでジブリ作品の庇護する裏には一体何があるのか。ちなみに鳩山由紀夫元総理と言えば周知のとおり、まるで中国共産党に広告塔のように振舞っているが、ジブリ作品が政治的に利用されることがないように祈りたい。
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2024.10.02 20:00心霊「千と千尋の神隠し」を中国共産党が政治利用か!? 宮崎駿監督と中国の“特別な”関係性…「ジブリだけはネットから削除されない」のページです。ジブリ、宮崎駿、千と千尋の神隠し、中国共産党などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで