チェルノブイリ原発全体を覆う「放射能を封じ込める石棺」が崩壊寸前! 大量の放射線流出… 人類史上最大のシェルター遂に稼働!
「石棺を完全に解体してしまうと、建屋倒壊のリスクが増加し、その結果、大量の放射性物質の放出を引き起こします」と同社は声明で述べている。しかしこの安全シェルターが解体作業中に放出された放射性物質を大気中に漏らさず封じ込めるのである。これにより、今後100年はこの事故跡地を安全に封じ込めておくことができるということだ。
石棺が解体されれば、その後は4号炉にまだ残っている放射性廃棄物を浄化するという一大プロジェクトが開始されることになる。そのプロセスで放射性粒子を吸引して除去し、ソ連時代の作業員が原子炉に投棄した砂、鉛、ホウ素によって形成された溶岩状の混合物を除去するという。
石棺の解体は2023年には完了し、その後の“浄化作業”は2065年まで続くことが見込まれているということだ。
ロボットクレーンなどを最大限に使って作業は安全性に配慮して行われるものの、作業中に現場から放出される放射能が2065年までに4万件以上のがんに関係するという、専門家の不気味な試算もあるようだ。
事故後33年を経て、ようやく処理作業が次の段階に入ったチェルノブイリ。しかし、その悪夢は収束するどころが、これからも世代を超えて受け継がれることになる。事故当時の経緯と状況を忠実に再現した大作ドラマ「チェルノブイリ」が放送される(日本ではスターチャンネルで9月25日から放送開始)など、最近再びこの「人類史上最悪の事故」に世界の注目が集まっているが、収束に向けた取り組みがこのまま順調に進展してくれることを願うばかりである。
参考:「Science Alert」、「Live Science」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊チェルノブイリ原発全体を覆う「放射能を封じ込める石棺」が崩壊寸前! 大量の放射線流出… 人類史上最大のシェルター遂に稼働!のページです。チェルノブイリ、放射能、仲田しんじ、放射線、原発事故、石棺、原子炉などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで