【陸軍登戸研究所】誰も知らない、一億総“病死”作戦が存在! 米軍も日本人もまとめて殲滅「狂気の本土決戦」全貌!
■首都機能移転と濾水機が物語る本土決戦の真実
さて、太平洋戦争末期に同研究所は登戸から長野を中心とする地域に分散した。本土決戦に備えて日本軍は松代(長野県)に大地下壕を建設する。大本営(陸軍参謀本部と海軍軍令部)と政府機関、天皇陛下と皇族を東京から松代に移動させ、最終防衛基地とする計画だったからだ。
連合軍が計画を進めていた日本上陸作戦「ダウンフォール作戦」は湘南から約30万人、九十九里から約24万人の大部隊を送り込み10日で東京を制圧するという作戦だが、その内容は凄まじく、サリンや皮膚をただれさせるマスタードガスなど毒ガス兵器の無差別使用を前提としていた。歴史の年表だけを見れば広島・長崎への原爆投下がとどめとなり日本は無条件降伏したことになるが、実際はその先まで戦闘が続くことを両国とも想定していた。ちなみに、ダウンフォールの意味は“絶滅”である。毒ガスまで使って日本人を1人残らずせん滅することが目的だったのだ。
対する日本は、東京を空っぽにして敵を松代まで引き込む作戦だった。最近になって登戸研究所に勤務していた伴繁雄氏の自宅から石井式ろ水機とろ過筒が発見されたが、これらは元々、関東大震災の被害を受けて、災害時に汚染された水を真水に変えるろ過装置として考案され、関東軍防疫給水部本部(通称:731部隊)の石井四郎隊長によって開発された。本来の目的は防疫だが、要するに細菌戦で汚染された水を飲み水に変える必要を考えていたということだ。
そして、石井式ろ水機とろ過筒が松代の大地下壕にも用意されていたことが判明し、日本軍が当時考えていた本土決戦の形が見えてきた。早晩、東京から首都機能が松代へと移転したことは連合軍にバレる。湘南から上陸した部隊は東京に進駐し、九十九里浜から上陸した部隊は松代を目指すだろう。そこで防衛用の陣地を九十九里浜から松代へと順々に用意し、松代へと連合国軍を引き込む。兵站を伸ばすということだ。
■鬼畜すぎる作戦、怒りが止まらない!
そして、ついに東京から長野に至る地獄の本土決戦が幕を開ける。連合軍は食糧を自前で用意するだろうが、24万人の兵力を維持する水までは運搬できないだろう。水は日本での現地調達になるはずだ。そこで登戸研究所で研究されてきた細菌兵器を井戸水に投入する。石井式ろ水機のような高度な濾過装置がなければ除去できない細菌を使用すればいい。大本営以下、最前線の戦闘部隊にまで石井式ろ水機を配備し、米軍の病死を待って反撃に転じようというのだ。
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