「実在しない街」ドイツの埼玉・ビーレフェルトの謎! 市が実在しないことを証明できた人には賞金も

ビーレフェルトの陰謀」という怪しげな言葉をご存じだろうか――。

■「ビーレフェルトの陰謀」とは

 その前に、ビーレフェルトとはドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州の北東部にある商業都市のことだ。1214年にヘルマン・フォン・ラーフェンスベルク伯爵によって建設された歴史ある街なのだが、これといった特徴もなく、強引に例えて、「ドイツの埼玉」といえばわかりやすいかもしれない。

 そんな印象に残らない土地柄が災いしてか、インターネットが浸透しだした1994年に、同国キール大学でコンピュータ科学を専攻する学生、アヒム・ヘルト氏がインターネットの掲示板にビーレフェルトを揶揄する「陰謀論」を冗談で投稿したところ、これがまさかのバズりまくり! 現在もドイツ語圏のネットコミュニティでは、お約束のいじりネタとして拡大を続けている。

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アヒム・ヘルト氏 「BBC」の記事より

 この陰謀とは「ビーレフェルトという都市は実在しない」という不動のスタンスで、ビーレフェルトの存在を1ミリたりとも認めようとせず、当局と“影の者たち”が「架空の街ビーレフェルトの存在を信じさせようとする『巨大な陰謀』を操っている」というプロットだ。

「ビーレフェルトの陰謀」が、ここまでドイツの大衆に受け入れられてしまった要因は、単なるブラックジョークや都市伝説以上に、風刺の効いたサイバーカルチャーとして定着したからと言われている。

 あのアンゲラ・メルケル首相でさえ、2012年にビーレフェルトを初めて訪れた際、「街が存在するか確信が持てなかった」とジョークを飛ばすほどだ。

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