「インチキ霊言やめろ!」幸●の科●施設前で抗議の数名と教団職員数十名が大激突! レポート
大川総裁の「霊言」が中国で大炎上
いったい何がどうして、こうなったのか。話はおよそ2カ月前まで遡る。
事の発端は、9月4日に幸福実現党がネット上で配信した『幸●実現NEWS』だ。前日の3日に大川総裁が香港の民主活動家・周庭(アグネス・チョウ)氏の守護霊を呼び出したと称する「霊言」を収録し、その一部を『幸●実現NEWS』が報じた。そこには、さも周氏の主張であるかのように、こんな言葉が並んでいたのだ。
「できたら香港独立まで持っていきたい」
「邦人保護の名目で、自衛隊を送ってください。そしたらアメリカも動きますから」
中国では民主化運動は命がけ。投獄はもちろんのこと、処刑されるリスクすらある。ましてや「香港独立」や「香港への自衛隊派兵」を唱えているとなれば、中国当局に摘発のための格好の口実を与えることになりかねない。
周氏本人がすぐにTwitter上で、これらは自分の主張ではないとする声明を発表。幸●の科●に対して削除を求めた。これに対して幸●実現党は、こんな声明文を日英中の3カ国語で公表した。
〈本内容は、周氏の守護霊の発言を紹介したものであり、地上の御本人の発言ではありません〉
「守護霊」の言葉だとちゃんと書いてあるのだから、間違ったことは書いてないだろうという理屈である。「霊言」を降ろされた本人からの異議を無視した形で、当然、削除も拒否した。
そして『幸●実現NEWS』の内容に中国メディアが飛びついた。周氏が自衛隊の派兵を求めているかのようなニュースが中国語で飛び交い、中国版Twitterと言われる「微博」で中国国営放送「中央電視台」の微博アカウントまでもが配信。ユーザーたちの間で「周氏の発言」が炎上したのだ。
幸●実現党は「周氏の守護霊の発言を紹介したもの」などと言い訳をしているが、『幸●実現NEWS』にはそんな「霊言」設定の説明など載っていない。それどころか周氏の顔写真を掲載して、さも周氏のへのインタビュー記事であるかのような見てくれになっていた。
幸●実現党はその後、「香港革命は神の革命だ!」などと叫ぶデモ行進を東京で開催。また、周氏が全否定した「霊言」をネット上から削除するどころか、書籍として発刊したのである。
こうした動きに対して、筆者(藤倉)がこれまで幸福の科学の問題を取材し報じてきたニュースサイト「やや日刊カルト新聞」が、抗議活動を呼びかけたというわけだ。
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