東京オリンピック期間中に首都直下地震発生の可能性を検証! データで危機が浮き彫り、“最悪パターン”から目を背けるな!
■【オプション】超オススメ「震度7」を体験すると心の持ち様に変化
さて、東京都民は、島しょ部を除き、この100年ほどで震度6強以上の地震を体験していない。最大の地震は、1923年9月1日に発生した関東大震災で、このときは震度6だった。たとえば、いきなり震度7に襲われれば東京都民は大パニックに陥るだろう。だが、心の準備が無いままに震度7を体験するよりも、各地の防災館などにある「起震車」で強震を体験しておくと、未知の体験に対する恐怖心が減るだろう。
実際、筆者はこれまで何度か、家族と共に大地震の疑似体験である起震装置を体験した。強い地震を体験してわかったことは、震度5強でも、つかまっても立っているのが困難だということ。また、震度7では、初めから立っていることは危険なために許されないが、机の下にもぐっていても、両手で柱に捕まっていないと飛ばされそうになる。
筆者は東京に生まれてほとんどの期間を東京で過ごしてきたが、過去に体験した最大の揺れは、震度5弱だった。そういう人間が、生まれて初めて「震度5強」や「震度7」を体験してみて、たとえ疑似体験でも心の準備という点で役立ったし、子供たちも地震に対する心構えができたのではないだろうか。
過去の筆者の起震装置の体験は、YouTube動画でまとめている。
■南関東直下地震は、いつ頃の季節に起きやすいか
では、首都直下地震はいつごろ発生するのだろうか。たとえば発生する季節の傾向でもわかれば、防災上の心の持ち様が変わってくるのではないか。
9世紀以降にM6.5以上の首都直下地震にあたる南関東直下地震は、32回ほど起きている。これに、気象庁が記録を開始した1922年以降の南関東で起きたM6.0以上の地震を追加したところ、計57回。それらの地震を発生月毎に集計すると、以下のようになる。
1月:3回
2月:2回
3月:4回
4月:3回
5月:6回 →2位(同率)
6月:6回 →2位(同率)
7月:5回
8月:4回
9月:8回 →1位
10月:3回
11月:6回 →2位(同率)
12月:6回 →2位(同率)
計 57回
こうしてみると、9月が最多の8回となるが、この月は大正関東地震(関東大震災) が発生し、同月に余震が3回ほど起きているため、それを差し引けば1位の9月と2位の5・6・11・12月は、ほぼ同じ頻度と考えた方が良いかもしれない。結果としては、春から夏、秋から冬の変わり目に多く起きていたことになる。
これを、死者が出たM6.5以上の被害地震に絞ると、最後に起きたのは千葉県東方沖地震(1987年)で、それから既に32年ほど経っている。発生頻度を考慮すれば、前述の後藤忠徳氏が警告するように、いつ発生してもおかしくないことになるだろう。
現在、首都直下地震が発生する可能性を考慮しておくことももちろんだが、今年5~6月も可能性が高くなり、冒頭で書いたような五輪開催直前あるいは開催期間中に首都直下地震発生という最悪のパターンも、現実味を帯びてくるのではないだろうか。
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2024.10.02 20:00心霊東京オリンピック期間中に首都直下地震発生の可能性を検証! データで危機が浮き彫り、“最悪パターン”から目を背けるな!のページです。オリンピック、百瀬直也、大地震、首都直下地震、2020年などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで