本当は怖い田舎暮らし! 集落の危ない風習…25年前の「若衆宿」が事件を引き起こした!?

 最近は移住が流行りのようだが、都会ならともかく、田舎にはまだとんでもない風習が残っている。特に九州や四国はその傾向が高い。

 昨年、移住制度を使って移住した女性が老人に襲われるという事件があった。あえて場所は控えるが、その地域は南洋沿いの漁業の街だ。半農半漁とはいえ、獲れる魚介類は南洋地方の色とりどりな魚介類で、癖が強く、骨が多いので地元でしか食されないが、地元のお年寄りには根強い人気がある。野菜類も本土では育つことがないはずの中国野菜やサトウキビも細々と販売されている。

 その集落(※)でなぜそんな事件があったのか、過去のことなのでインターネットでさえ伝説扱いだが、地元を離れて再び戻ってきた45歳の男性の体験談によると、つい25年前くらいまでは「若衆宿」があったと聞かされた。

※ここでいう集落は、「◯◯山のほう」といった、その地域で家が集まる場所を指す。

 集落では祭や行事を行う際、15歳になった子どもたちが特殊な集会所に集められる。「若衆宿」は祭りの準備という名目で、この2週間は集会所から学校に通わされるという。ここでは老長と呼ばれる先達から“新人”への性的な手ほどきが行われるが、場合によっては初体験の相手の指名や実行まで、老長によって決められてしまう。もちろん誰と誰が交わったかまで村中の人々が知っている。この地域では家に鍵をかけるという習慣がまるでないため、夜這いも頻繁に行われたという。

 そういった風習の中で育った老人(老人といっても50代後半のようだが)が、現代の規範に当てはめて行動を正す訳がない。この県は統計でみても、異性との交際人数が他の県を飛び抜けて多い。その背景にこの風習が関係していないはずがない。

 この隣の県でも、似たような話を耳にしたことがある。

 話してくれたのは50歳近い男性だ。この男性は大学時代をこの県で過ごしたのだそうだが、今からわずか25年程度前でも、祭りの様子ははかなり異様だったという。地元の男たちが言うには「祭りの夜、村の女は共有財産」だというのだ。つまり村の掟による特例なのだ。そういった話が、いまだにあちこちから漏れ伝わる。調べてもインターネットにこういった情報はたいてい見つからない。見つかったとしても都市伝説のような記述ばかりである。たとえばトカナの「奇習」シリーズのように。しかし、実際にあったからこそこうした情報は拡散しない。

 地方に、特に女性が独り身で移住する時には、重々注意が必要であるのはいうまでもない。

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文=小出平走歌

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