今年の雪なし暖冬は「地震不足」が原因だった!? このままだと今年は冷夏、水不足に…電気的宇宙論から読み解く!
―― 物理・科学・IT専門家の平清水九十九が解説! 最先端「電気的宇宙論」からみた地球科学を紹介する!
昨年の12月から現在まで全国で記録的な暖冬が続いている。雪が降らないのだ。スキー場では雪がないためにスキー客が激減、周辺の旅館は悲鳴を上げている。また、例年なら除雪作業で冬季間の雇用が賄われる地方の土建業者も、除雪作業が発生しないため収入の当てが外れてしまった。異常な雪なし暖冬は地方経済にも深刻な影響を与えている。
電気的宇宙論を拡張した電気的地球科学で今冬の暖冬の原因を探ってみた。
2月中旬、何しろ雪がない。例年なら2mを超える積雪に見舞われる筆者の住む山形県の北部も2月に入って雪が降ったものの記録的な雪不足だった。市営のスキー場も積雪がないため営業できない状態だ。雪があるのは標高が高い山の上だけだ。なぜこのような気候が続いているのか? その科学的理由を電気的地球科学で説明してみよう。結論から先に言うと、地表に放出される電子量の減少とジェット気流の弱体化が暖冬の原因である。
詳しく説明する前に、電子が原因という点で共通している豪雪と地震の関係を見てみよう。
最近の豪雪だった2005年と2011年の冬の地震を見てほしい。USGSのデータベースから冬の間にM2.5以上の地震が本州付近で何回起きたかを調べてみた。
2011年は北陸、東北で積雪が多く、3.11東日本大震災など地震も多かった。ところが2019年、今年の冬を見ると日本海側で2回しか地震が起きていないことがわかる。
一方、顕著なのは関東北部での地震が多いことだ。今年の冬は太平洋側で雪が降る機会が多いが、地震も多いのである。このように降雪と地震は関係しているのだ。なぜだろうか?
電気的地球科学では、マントル上部でカンラン石の相転移が起きていて、大量の電子が放出され、地表に向かって移動していると予想している。電子の移動は太陽の持つプラスの電荷に左右される。冬季、北半球では地軸の傾きのため太陽の電荷の影響が弱まり、地表に到達する電子が減少する。そのことが降雪の原因となるのだ。
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