30年間記憶喪失だった中国人男性、新型コロナウイルスの影響で突然故郷を思い出す!
感染者数18万人、死者7千人以上、世界中を恐怖と不安に陥れている新型コロナウイルスだが、今回のパンデミックのおかげで1人の男にあまりにも稀有な奇跡が起こっていたことが明らかになった。
中国ラジオ放送「China Plus」(3月11日付)によると、若い頃に仕事中の事故で脳を損傷し、自分の名前も家族の名前も実家の場所もすっかり記憶を失ってしまっていたZhu Jiamingさんが30年ぶりに記憶を取り戻したという。しかも、そのきっかけは連日報道されるコロナウイルス関連のニュースだったそうだ。
30年前、建設作業員として福建省に出稼ぎに来ていた当時27歳のZhuさんは、作業中の事故で記憶を失ってしまったという。さらに運が悪いことに身分証の類を全て喪失していたため、完全に自分が何者か分からない状態に陥ったそうだ。そのため、一時はホームレスになったZhuさんだったが、それを不憫に思ったTanさん夫妻がZhuさんを引き取り、浙江省の雲和県に連れて帰ったという。そして今日までZhuさんは記憶を取り戻すことなく、そこで30年間暮らし続けてきたのだが……。
コロナウイルス流行のためZhuさんも連日自宅で過ごし、ニュースを眺める日々が続いていたそうだが、この時突如記憶が舞い戻って来たというのだ。少しずつではあるが、自分の名前と故郷を思い出していったという。直接のきっかけになったのは、Zhuさんの故郷である貴州省赤水河に感染者が出たというニュースを見たことだったそうだ。
すぐにZhuさんは警察に飛び込み、事情を話したところ、家族を見つけ出すことに成功。Zhuさんの家族は1400kmも離れた場所に住んでいた。残念ながらZhuさんの父親は18年前に他界してしまっていたが、この報せにZhuさんの母親と4人兄弟は大喜びだという。
Zhuさんは新しい住民票が発行され次第、家族と再会するとのことだ。全世界に不幸をまき散らしているコロナウイルスが起こした唯一といってもよい奇跡だろう。
ちなみに昨年、同じく中国でこんな事件もあった。ある女性がウンコとともに過去10年分の記憶を喪失してしまったのだ。嘘のような話だが、医師によると稀に排便とともに記憶障害を起こすことはあるという。トイレで気張り過ぎての脳で血流障害が起こり、記憶障害に繋がるそうだ。Zhuさんもせっかく取り戻した記憶を再び失わないよう、トイレで気張り過ぎることがないよう祈りたい。
参考:「China Plus」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊30年間記憶喪失だった中国人男性、新型コロナウイルスの影響で突然故郷を思い出す!のページです。中国、記憶喪失、新型肺炎、新型コロナウイルス、COVID-19、記憶障害などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで