寝室の壁から響く“恐ろしい音声”に一家が発狂寸前! 原因は完全不明、警官も困惑… 謎の金属も!?=米
アメリカのイリノイ州ロックポートに住むリチャード・スミス一家は、6年も前から慢性的睡眠不足に悩んでいる。まったく正体不明の音楽と話し声が断続的に聞こえてくるのだ――家の壁から。まるでネットフリックスの「ストレンジャー・シングス」を地でゆくようなストーリーだが、これは実話だ。
■壁から響く謎の音声
「ほんと、スピーカーみたいに音声が聞こえてくるんですよ。でも、なぜ、どうして、こんな怪現象が起こるのか、理解できません」(リチャード・スミスさん)
なにしろ壁の中にはスピーカーはおろか音響システムの類いは一切存在しないのだ。家のどこにいても響いてくるが、音漏れが一番ヒドいのは9歳になる娘ブリアナちゃんの寝室だ。思い余った末リチャードさんは愛娘の寝室の壁を叩き壊し、中の配電線をチェックしてみることに。だが、解決しなかった。
また、警察にもこの不可解で厄介な異音を通報したという。現場に到着した警官の1人は「人の声や音楽が聞こえる」ことを認め、さらには「ジーザスについて説教している声、キリスト教の布教ラジオ局である『AM1160』のCMが聞き取れた」と署に報告している。とはいえ、当局の2度にわたる検分でもトラブルの原因を明らかにできなかった。
しかし、実在する放送局の音源だとわかると、家の南側にそびえる6本の電波塔群が怪しいのではという多少の進展があった。ついにはAM1160に調査の交渉を試みたが、「規約では、弊社にお尋ねの障害を究明する義務はありません」とそっけない。
そこで、同業他社ではあるものの「Cumulus Media」社で上級電気技師を務めるパトリック・バーガー氏に一縷の望みを託すことになった。
「こういうことは、しょっちゅう起こることじゃない。ただし、ごく稀にあることはある。AM電波ってのは、なかなかワイルドなヤツだからね」(パトリック・バーガー氏)
彼によると、AM放送は受信機なしでも、アンテナのそばでラジオ周波数に正確に共鳴するものがあれば受信できるそうだ。そのため、おそらく建物内部にある“未発見の金属”が、レシーバーの役目を果たしているのではという見解だ。
これ以上の探求は特殊機器が必要となり、怪電波のスペシャリストに頼むしかないということで、スミス一家の受難は当分終わりそうもない。
筆者もかつて、騒音により引っ越しを余儀なくされた経験がある。賃貸だったから諦めもついたが、マイホームだったらどうなっていたことだろう。静寂なはずのイリノイの田舎町で、夜な夜な壁越しに響きわたる音で眠れないなんて想像するだけで心臓に悪い。リチャードさんたちが、一日も早く安眠できるよう祈るばかりだ。
参考:「Unexplained Mysteries」、「Mysterious Universe」、ほか
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