【必読】未解決・西成マザーテレサ事件の最新取材! 矢島祥子先生は自殺ではなく他殺、次々と消える関係者…

 自殺との断定に、矢島さんの遺族も抗議の声を上げ始めた。矢島さんの遺族には医療関係者が多く、遺体の様子から「自殺ではない」と考えたのだ。医学的に見て、頭部にあったこぶは矢島さんの生前に付けられたと考えるのが妥当だったが、警察の報告書は死後についた傷であるとしていた。

 ベストセラー『死体は語る』(文春文庫刊)の著書でもある法医学者、上野正彦氏の死体検案書なども添え、遺族は大阪府公安委員会に再調査を求めた。ついには国会でも取り上げられる事態となり、さすがの西成警察署も動かざる得なくなった。捜査は振り出しに戻り、死因も自殺から他殺へと切り替わった。

 当然、西成警察署にとっては面白くない事態だったはずだ。大阪府警でもエリート養成署と呼ばれる西成警察署の面子が潰されたのだから。


 では、矢島さんの身に一体何が起こったのか? 不審な点がさらにいくつも浮かび上がってきた。

 まず矢島さんが姿を消した14日早朝、彼女が診療所を去った直後に警報システムが作動していた。警備会社が急行したが、診療所は無人で人が押し入った形跡などもなかったという。

 また、矢島さんは近所のアパートから診療所まで自転車で通っていたのだが、その日、彼女が帰宅する姿は付近の防犯カメラには映っていなかった。一カ月後に発見された矢島さんの自転車には、少なくとも彼女の指紋が付いていてもおかしくはないのだが、前述したように誰の指紋も発見されていない。また、自転車が見つかった場所までの防犯カメラにも、彼女の姿は映っていない。

 指紋についてはさらに不気味な事実もある。事件化されたために矢島さんの自宅の現場検証が行われたのだが、そこでも矢島さんの指紋さえ発見されずに、何かで拭きとったような形跡が残されていた

 矢島さんが姿を消した数時間後、彼女の部屋から男女の話し声が聞こえたという証言もある。
彼らは何者だったのだろうか。

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