衝撃! 火山の噴火情報、上級国民だけ入手する「避難特権」がある!? スクープになる可能性…公文書黒塗り、火山ガスも隠蔽!?

 

 もっとも、災害情報は学者や行政が安易にパニックを恐れる傾向から、言説に責任を取りたがらない風潮がある。新型コロナウイルスの専門家会議でも議事録の公開拒否や「議事録自体がない」などという不可解な状況があった。

「下手に危機を煽れば経済的にも損失が大きくパニックを避けたいというのが大義名分ですが、事前に予防や対策が必要となるものを損得で勘定して情報公開しないなら、耐震予算もブラックボックスになってしまいます。これを悪用する連中が出ないとはとても思えない」

 火山は近年、首都圏近郊でもリスクが高まっており、伊豆半島では火山性の地震が相次ぎ、箱根で入山禁止が解かれたのもつい最近の話。自然環境問題に詳しい軍事ジャーナリストの青山智樹氏によると「火山ガスの問題も隠ぺい傾向がある」という。

「箱根では当時、火山ガスの問題が持ち上がったのに、気象庁が作った火山防災協議会の避難計画には火山ガスについての記述はほとんどなかったんです。おかしいと思って話を聞いたら、火山ガス濃度の安全性に関して統一的な基準がなく、専門家の間で見解は分かれるから安易に書けないって言うんですよ。結局、三宅島の例が参考とされたそうですが、逆に言えば三宅島の爆発のようになってしまうリスクがあるってこと」

 青山氏はさらに「火山の爆発で怖いのは、新山の発生でもある」という。

「1943年、北海道の洞爺湖近くの集落フカバは広大な農耕地で火山とも縁がなかったのに、地震が続いた後、1年も経たずに地面の隆起が始まって噴火。新火山の活動は長くは続きませんでしたが、近隣を走っていた鉄道が廃線、火山性ガスで山林も死滅。集落は壊滅しました。70年代に噴火から親島ができた小笠原諸島の西之島では、7年前に噴火で新しい陸地が出現し、その後火山とともに成長を続け、新島発見以来、100倍以上の広さになって、今年1月も溶岩流出が確認され、その後はガスの放出量も増え、6月に高い噴煙も確認されました。7月はそれが8300メートルに達し、島全体が火山灰に覆われています」

 新型コロナの問題で右往左往している間に火山リスクも高まっていて、前出記者もそこに注目したのだ。

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