【予言】エコノミスト2021表紙の怖い暗示! グレートリセット、イルミナティ、数字の「21」、日本に脅迫、大島てるが…!

 今年もイギリスの政治経済誌『エコノミストThe Economist)』が、翌年の世界情勢について論じた『世界はこうなる』シリーズの2021年版を刊行した。そこで語られる内容はビジネスパーソンのみならず、世界中のリーダーたちからも重視されており、翌年の舵取りに役立ててきたとされる。一昨年は、レオナルド・ダ・ヴィンチ没後500周年を記念して、彼が描いた「ウィトルウィウス的人体図」をモチーフにした新世界秩序(New World Order)による年度計画を発表。昨年は文字列が列挙され、ミニマリズムの極致と化したが、2021年版は再び遊び心満載のデザインに戻った。

画像は「The Economist」より

 ご覧のように今回はスロットマシーンがモチーフだが、『世界はこうなる』編集者のトム・スタンデイジ氏によると、これには2021年の21という数字が関係しているという。

21という数字は、幸運、リスク、チャンスを掴むこと、そしてサイコロを振ることに関係しています。21はサイコロの目の数の総和であり、1ギニーのシリングの数であり(かつて英国で使われていた金貨ギニーは21シリングに相当する価値があった)、賭け事や競馬の通貨です。アメリカでは21歳がカジノに入ることができる最低年齢であり、ギャンブラーに人気のあるブラックジャックなどカードゲームの名前でもあります」(スタンデイジ氏)

 このように「21」が賭け事を暗示することが、現在の不確実な世界と符合することから、スロットがモチーフに採用されたとのことだ。

 前置きはこれぐらいで、早速内容に入っていこう。まず気になるのは4列それぞれに配置された4つの絵柄だ。ウイルス、赤いマスクをした顔、核ミサイル、男性の顔、2つに引き裂かれた星条旗、TikTokのロゴ、ドル、風力発電機、中国国旗、右肩上がりのグラフ、森林火災、ビデオ会議、もう1つウイルスに加えて、クエスチョンマークが2つある。

 スロットマシーンは絵柄の残像から下から上に回転しているようにも見えるが、上から下への回転と考えている考察もある。また、この回転が時系列を表していると見る人々もいるが、強引な解釈の前にまずは描かれているものを素直に見てみよう。

画像は「The Economist」より

●左から二列目

 回転方向の如何に関わらず、左から2つ目の列は、ジョー・バイデン氏と思しき男性の顔に残像が見られないことから、停止していると思われる。これはバイデン氏が米大統領戦に勝利したことを意味しているのだろう。

 バイデン氏の顔の下にある2つに引き裂かれた星条旗はすでに顕在化している米国の2極化を表していることは明らかだが、顔の上にある核爆弾は何を意味しているのだろうか? そのヒントはスタンゲイジ氏の記事にある。

「ホワイトハウスに就任したばかりのジョー・バイデン氏は、崩れつつある規則に基づく国際秩序をどこまで修復できるのだろうか? それはパリ協定とイラン核合意から始めるのは明らかだ」(スタンゲイジ氏)

画像は「The Economist」より

 また、2021年版『世界はこうなる』にイランの国旗がデザインされた核爆弾を抱えているバイデン氏の画像が使われていることから、イラン核合意を表していることは間違いない。内政面では米国の分断、外交面ではイラン核合意という2つの重圧に板挟みになったバイデン氏を表現していると考えるのが妥当だろう。

 また、それぞれの列が1つのまとまりとして意味を成している可能性が高いことが以上の分析から分かる。

 では、引き裂かれた米国旗の下にTikTokのロゴがあるのはなぜだろうか? これについてもスタンゲイジ氏がヒントを書いている。

「米中対立のもう一つの前線は企業であり、HuaweiやTikTokのように明らかな例だけでなく、ビジネスが地政学的な戦場となっている」(スタンゲイジ氏)

 中国企業への対処もまたバイデン氏に課せられた課題の1つなのである。

画像は「The Economist」より

●一番左

 このように2列目は解釈の余地があまりない。だが、問題は残りの3列だ。まずは一番左側の列から見ていこう。

 上からウイルス、ワクチン、赤いマスクをした人、クエスチョンマークとなっている。ウイルスは新型コロナウイルス、ワクチンは新型コロナウイルスワクチンと考えられるが、赤いマスクをした顔は何だろうか? スタンゲイジ氏は、これについてもヒントを示している。

「最初のワクチンが大量に入手可能になった時、ワクチンの開発という英雄的な努力から、ワクチンを配布するという同様に困難なタスクへと焦点がシフトしていきます。ワクチン外交は、誰がいつ、どのようなワクチンを接種すべきかをめぐって、国の内外での争いを伴うことになるでしょう。ワイルドカード:ワクチンを勧められても拒否する人はどのくらいいるだろうか?」(スタンゲイジ氏)

 この列を1つのまとまりとして見るならば、上記のヒントから赤いマスクの顔とその下のクエスチョンマークは、「ワクチンを拒絶する人々がどれほどいるのか?」という意味に取ることができそうだ……。

 しかし、そうだとしても、赤いマスクの意味が判然としないが……。ヒントとなりそうなのが、今年10月にテレビ出演したトランプ氏の背後で、トランプ氏が発言するたびに大きく頷く赤いマスクをした女性がSNS上で話題になった出来事だ。赤いマスクはトランプ支持者を暗に示しているのかもしれない。実際に共和党支持者には反ワクチン主義者が多いと言われており(CNET)、反ワクチン派が新型コロナウイルス収束の障壁になるとの見方もある(Diamond Online)。つまり、赤いマスクをした顔は共和党支持(赤は共和党のイメージカラーでもある)の反ワクチン主義者、クエスチョンマークはそれによる未知の影響といったところだろう。

画像は「The Economist」より

●右から2列目

 次に右から2列目を見ていこう。これについてスタンゲイジ氏は次のようなヒントを提示している。

「危機的な状況の中での1つの希望は、政府が雇用創出と排出量削減のために緑の復興計画に投資することで、気候変動に対してアクションを起こすチャンスがあるということです」

 これは今年5月27日に欧州委員会が発表した、コロナ後の復興計画の草案のことだろう。環境に配慮した持続可能な社会への移行(グリーン・トランジション/グレート・リセット)を目指し、何十兆円もの予算が組まれている(日経ビジネス)。このことから、風力発電機はクリーンエネルギー、ドルは経済的な復興を意味していると考えられる。

 しかし、なぜこの列に中国が加わっているのだろうか? 実は中国は風力発電の分野で世界的にリードしているのだ。今年9月に習近平首席が2060年までに二酸化炭素排出量ゼロを目指すと宣言したように、中国はこの分野で世界の覇権を握ろうと画策している。しかも、これは中国中心の世界再編計画であるグレート・リセットと軌を一にしているのだ。ご存じのように、グレート・リセットは旧来の持続不可能な石油やガスなどのエネルギーシステムを破棄し、持続可能なクリーンエネルギーへの転換することがその大きな目的の1つである。グレート・リセット後の世界は中国を中心に回るようになる。これがイルミナティのアジェンダ(計画)というわけだ。そしてこの計画に必死に抵抗しているのが米ドナルド・トランプ大統領なのであるが、詳しくはジェームズ斉藤氏へのインタビュー記事をご覧いただきたい。

画像は「The Economist」より

 最も右側の列は雑然とした印象だが、カメラのアイコンはパンデミックによって広く浸透したZOOMを利用したリモートワークやオンライン授業を指しているのだろう。また、一番上の右肩上がりのグラフはそれに伴うEコマース(オンラインショッピング)業界の急成長を表していると考えられる。一番下のウイルスはコロナウイルスではなく、抗生物質が効かない薬剤耐性菌の出現による次なるパンデミックのリスクのことだろう。

 ただ1つ、燃え上がる木はこの列でひときわ異彩を放っている。普通に考えれば森林火災のことだと思われるが、この火のアイコンにはどこか見覚えがないだろうか……。そう、事故物件情報サイト「大島てる」に出てくる事故物件マークだ! リモートワークが推奨される中、地方への引っ越しがますます増加していった結果、2021年には満を持して「大島てる」が海外で爆発的人気になるという予言かもしれない。

画像は「The Economist」より

 さて、2021年版の表紙にはスロットの他にも気になる点が他にもある。スロットの前面に旭日旗らしきデザインが施されており、コイン投入口に「景気刺激基金(stimulus funds)」と書かれているのだ。日本が金を出し、世界経済を刺激していくことが暗示されていると見ることもできるだろう。これはオリンピックにおける感染対策を意図しているのかもしれない。

画像は「The Economist」より

 次にレバーに取り付けられた地球儀だ。アフリカ(あるいはイギリス)が中心に据えられ、左上には真っ白いグリーンランドが目立つ。ここからさらに考察を進めることもできるだろう。

 さて、今回の“予言”で最も注目すべきは、やはりスロット右から2列目のグレート・リセットと中国の覇権の暗示だろう。バイデン氏の顔がある列が停止しているように、ロスチャイルド家、イルミナティは、すでにトランプ大統領の敗北を前提にしている。しかし、これは裏を返せばトランプ大統領の逆転勝利があれば、彼らの計画は頓挫するということだ。今後の世界を大きく変える米大統領選の行方にますます注目せざるを得ない。

参考:「The Economist

文=S・マスカラス(TOCANA編集部)

3代目TOCANA編集長
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