宇宙に到達するまでどれぐらいかかるのか、どんな風に感じるのか… 宇宙旅行時代のリアルと心構えを解説
着々と進む人類の火星進出計画やアポロ計画以来の有人月面探査と、今後は有人の宇宙開発計画がいくつも予定され、一方ではヴァージン・ギャラクティック社をはじめとする夢の宇宙旅行の機運も高まっている。どんどん身近になっているともいえる宇宙だが、探査機やロボットではない生身の人間が宇宙に行くというのはどのような体験になるのだろうか。
■宇宙旅行の定義
飛行機が登場したばかりの頃はごく一部の限られた者しか空の旅を体験することはできなかったが、ご存じのように現在では誰でも気軽に旅客機に乗ることができる。基本的には宇宙旅行についても、将来このパターンが踏襲されるのだろう。
徐々に身近になってきているといえる宇宙旅行だが、実際に体験するとなればどんなプロセスを味わうことになるのか。米紙「Daily Star」では今後到来する宇宙旅行時代に備えて我々の“心構え”を解説している。宇宙旅行の“リアル”はどんな体験なのか。
我々が宇宙に行ったことになる最低ラインは高度100km(62.1マイル)上空であるカーマン・ライン(Karman Line)を越えることである。カーマン・ラインは国際航空連盟 によって定められた区分であり、このラインを越えた先が宇宙空間、この高度以下は地球の大気圏と定義されている。この高度に達した人工物および人間が宇宙飛行を行ったと認定されるのだ。
最も近い“宇宙”が高度100kmにあるとすれば思いのほか近距離であるともいえる。事実、ナチス・ドイツが開発したV-2ロケットは1942年にカーマン・ラインに到達しているのだ。
そして宇宙ミッションにおいてV-2ロケットの時代から今に至るまで続いている課題は実は変わらず、いかにスムーズに地球を離脱できるかという点にある。地球の重力は今なお宇宙開発の大きな障壁として立ちはだかっているのだ。
地球の重力から逃れるためにきわめて多くのエネルギーが必要とされ、人間を乗せて宇宙に運ぶには相応の巨大なロケットを作らなければならない。
大量の燃料を必要とするロケットであるが、たとえばNASAのスペースシャトルの大型外部燃料タンクには、50万ガロンを超える超低温の液体酸素と液体水素が入っている。
宇宙に到達するには、ロケットはカーマン・ラインを越えていかなければならないのだが、たとえばハッブル宇宙望遠鏡は地上600km(340マイル)上空を周回している。宇宙旅行をするには我々もまず高度100㎞を越えた先に行くことになるのだ。
■課題は打ち上げ時の強烈なG
ではカーマン・ラインに到達するまでどれくらいの時間を要するのだろうか。
かつてのNASAのスペースシャトルは地球の衛星軌道上に到達するのに約8分半かかっていたが、所要時間はロケットによってさまざまである。
現在、世界で最も強力なロケットであるイーロン・マスク氏のスペースX社製「ファルコンヘビー」は、3分24秒でカーマン・ラインを通過している。
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