ついに「ワームホールの探し方」が科学的に判明! タイムトラベル実現に大きな進歩!
入り込めば瞬時に別の時空に送り届けられるという“ワームホール”の存在を近いうちに特定できるかもしれない。宇宙旅行の夢を大きく前進させるワームホールは、この銀河のいったいどこにあるのか――。
■“ワームホール”を発見する日は近い
あらゆるものを飲み込み、光さえをも捻じ曲げて吸い込むブラックホールはまさに宇宙の墓場だ。
飲み込んだものをたちまち“スパゲティ化”してしまうという恐怖のブラックホールだが、そのブラックホール自体か、あるいは大質量ブラックホールのどこかに、別の時空へと通じている“ワームホール”が備わっているケースもあるといわれている。
宇宙空間での“ワープ航法”、あるいはテレポーテーションやタイムマシンの意味合いも帯びるのがワームホールだが、今のところ実際に発見されてはいない。
しかしこのワームホールについて大きな可能性が開けてきた。ワームホールを探す科学的な方法が見つかったというのだ。
米・ニューヨーク州立大学バッファロー校の研究チームが2019年10月に「Physical Review D」で発表した研究は、ワームホールの発見方法を現実的に探る内容になっている。
「ワームホールの両端に2つの星がある場合、私たちの側の星は、反対側にある星の重力の影響を受けるはずです」と研究チームのデヤン・ストイコビッチ教授は説明する。
「重力的変動はワームホールを通過します。したがって、射手座A*の周りの星の予想軌道をマッピングすると、反対側に星があるワームホールがある場合、その軌道からの重力的変化が見られるはずです」(ストイコビッチ教授)
いて座A*(いてざエー・スター、Sagittarius A*)は天の川銀河の中心にある超大質量ブラックホールに対応する天体であると考えられている。地球からの距離はおよそ2万5640光年だ。
これほどまで遠い天体の領域を詳しく調べることなど到底無理だと考える前に諦めてしまうが、興味深いことに天文学者たちが近い将来、この付近でワームホールの存在を特定する日が近いというのである。
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2024.10.02 20:00心霊ついに「ワームホールの探し方」が科学的に判明! タイムトラベル実現に大きな進歩!のページです。仲田しんじ、ブラックホール、ワープ、ワームホール、宇宙旅行、いて座A*などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで