ついに「ワームホールの探し方」が科学的に判明! タイムトラベル実現に大きな進歩!
■鍵を握るのは、いて座A*を周回する「S2」
ワームホール発見の鍵を握るのは、いて座A*の周囲を公転している「S2」と呼ばれる天体だ。S2は我々の太陽よりも15倍の質量を持つ燃え盛る恒星である。
現時点ではこのS2の軌道を詳しく正確に観測する技術はないのだが、ストイコビッチ教授は、現在提案されている観測手法でワームホールの発見につながる魅力的な知見が提供できると主張している。
その知見の中には、ワームホールが安全に航行できるのか、それとも接近するのも危険なレベルであるのかどうかも含まれる。もしワームホールの中を宇宙船で何の問題もなく通り抜けることができるとすれば、宇宙旅行の夢が大きく広がることになるだろう。
ストイコビッチ教授によれば、観測の精度が必要なレベルに達した暁には、S2の軌道から摂動(perturbation)を検出した場合、ワームホールの存在を示す可能性が最も高い説明になるということだ。
しかしながら科学者たちは、ワームホールは「スター・ウォーズ」や「スタートレック」のようなSF映画で見られるものとはかけ離れている可能性が高いことも指摘している。
「ワームホールが通過可能であったとしても、人や宇宙船はまず通れないでしょう。ワームホールを開通したままにするためには“負のエネルギー源”が必要になりますが、その発生方法はわかりません。安定した巨大なワームホールを作成するには“魔法”が必要なのです」(ストイコビッチ教授)
つまり“通路”としてのワームホールはきわめて不安定であるということらしい。入ってはみたもののその間に“出口”がなくなってしまえば、もう一生出てくることはできないのだろう。
しかし遠い将来には、その“魔法”を叶える“負のエネルギ―”を発生させる宇宙船が開発される可能性も見いだされるのだろう。ともあれ今後の射手座A*とS2の観測に期待したい。
参考:「Daily Star」、「Express」、ほか
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