歯医者貯金、日本軍貯金…世界の貯金箱が集結！ 集合体恐怖症もびっくり！ 尼崎「世界の貯金箱博物館」

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　もちろん日本のアンティーク貯金箱もあり、信楽焼のたぬき、おかめ、七福神などに穴を開けて貯金箱にしているものが多かった。もともと陶器は中身が空っぽであることが多いから、縦長の穴を開けたらそのまま貯金箱になってしまうから楽だったようだ。

　第2次世界大戦中の貯金箱も展示してあった。陸海空の軍服を着た軍人の形をそのまま貯金箱にしているものもあるし、落下する爆弾の形をしている物騒な貯金箱もあった。

「一日十円は貯金しませう」

「愛國貯金」

　などと書かれているものもある。戦中のグッズは大好きなので、もっともっと収集してもらいたい。

　戦後になると、素材がポリエチレン製になり、テレビ番組の人気キャラクターを形になって一気に現代っぽくなる。

　2階には現代の貯金箱がズラーッと並んでいた。アンパンマン、ドラえもん、アルプスの少女ハイジ、忍たま乱太郎、ちびまる子ちゃん、などなどである。

「ここいらは最近の商品だよな〜」

　と思って眺めていたら、親子連れが入ってきた。両親は30歳くらい、子どもはまだ小学校に入る前といった感じだ。子どもは

「あれなに〜？　これなに〜？」

　と興味津々でお父さんに聞く。

「あれはお父さんが小さい頃にやってた昔のアニメだよ」

　と説明するので見てみたら、ドラゴンボールだった。やたらと首の太くておちょぼ口で笑う、超ベジータと孫悟空の貯金箱が展示してある。

　ドラゴンボールは現在30歳くらいの人にとっては、物心ついた頃には連載が終わっていた作品なのだ。ジェネレーションギャップ!!

 
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