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アフリカの呪術用の彫像もズラーッ！愛知県「野外民族博物館リトルワールド」はトカナーが絶対に行くべき場所！村田らむ取材

2021.02.08 14:00

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――B級スポット、樹海や禁断の土地、ホームレス取材を得意とするルポライター村田らむが寄稿！

　愛知県の犬山に来たからにはどうしても行きたかった『野外民族博物館リトルワールド』に向かうことにした。

　桃太郎神社を見学した後に、再び元来た道をテクテクと歩く。そして途中から進路を変えて、犬山駅に向かった。

　犬山駅でリトルワールド行きのバスをしばし待つ。1時間に2〜3本出ているので、さほど待たなくてすんだ。そしてバスに20分揺られて目的地に到着した。

『野外民族博物館リトルワールド』は1983年に開館した博物館で、世界中の伝統的な建造物を運んできて再建するという、ものすごい規模のでかい博物館だ。単純に面積でも123万平方メートルで、ディズニーランドとディズニーシーを合わせたよりもでかい。『博物館明治村』が明治時代の建造物を移築して再建している施設として有名だが、それのまさに世界版だ。

　時計を見ると12時15分だった。閉館が16時とちと早めなのだが、3時間30分もあれば大丈夫かと思いながら、大人1800円というまあまあな額の入場料を払って館内に入った。

　入るとすぐにドーンとでかい子供を抱いた母親の像が現れた。背中には四角く穴が空いていて球が入っている。なんかエグい像だ。リトルワールドはもともと、『人間博物館』を名乗っていた時期があったらしいが、そのときの名残だろうか？

　エントランスを超えるとバス停が現れた。なんと園内を回るバスが定期的に出ているのだ。バス停の名前を見ると『石垣島』『台湾』『ペルー』『インドネシア』『ドイツ』『イタリア』『アフリカンプラザ』『インド』『トルコ』『韓国』とワールドワイドだ。

　いきなりバスに乗るのもなんだから歩いていくことにする。

　右回り、左回りで、見る順番は変わるがとにかく一発目は石垣島の家だ。1871年に立てられた琉球王国時代の士族屋敷だそうだ。沖縄らしい暖かい色彩の屋根瓦と、風通しのよい涼しそうな部屋だ。ただ、もう冬だったので、涼しそうというより寒い。庭にはシーサーも移転されていて、口にはマスクがつけられていた。いずれ日本全国の「マスクをつけられた像たち」を集めた記事を作りたいものだ。