元火葬場職人が体験! 火葬場にヤクザがやってきて…
元火葬場職人が体験! 火葬場にヤクザがやってきた…暴力団同士の抗争の後のヤバい現場! 下駄華緒インタビュー
下駄華緒さんはミュージシャン、作家、怪談師など数多くの顔を持つ。下駄さんは、火葬技士1級を持ち、火葬場、葬儀屋で働いた経験がある。雑誌『本当あった愉快な話』(竹書房)では『最期の火を灯す者』という火葬場での体験を元にした漫画の原作を書かれている。
今回はそんな下駄さんに『火葬場にヤクザがやってきた』時の話を伺った。

「最近では暴力団お断りの飲食店も増えましたが、もちろん火葬場はそういうわけにはいきません。ただ最初に言っておきたいのは、暴力団の人たちは統率がとれた良い人たちが多かったですね。
むしろ一般の家族でも、お骨上げの際に、親族間で喉仏(第二頚椎)の奪い合いでケンカになったりすることがあります。暴力団の人たちはそういうことはありませんね」
ただ、かなり特殊な雰囲気で火葬をした場合もあるという。
「まず、お見えになった人たち全員が怪我しているんですよ。松葉杖の人、ギプスしてる人、車椅子に乗っている人などなど」
どう見ても暴力団同士の抗争の後なのだ。抗争で亡くなったのは、組長だったようだ。
「炉に入れる時、
『おじきー!! カタキはとったるからな!!』
って叫んでるんですよ。おじきって本当に言うんだって驚きました」
火葬が終わってお骨上げがはじまる。先程少し触れたように、日本人はお骨に執着がある。特に仏が結跏趺坐しているように見える喉仏(第二頚椎)を大事にする。
ただ、病気などで骨がもろくなった人は、喉仏がきちんと残らない場合もある。
「喉仏がなかったら殺されるんじゃないかな? と思ってドキドキしながら、お骨上げをしました。抗争で亡くなるまでは元気だったためにしっかりと喉仏が残っていました」
ホッと安堵した後に、
「お骨上げさせていただきます」
と言うと、おそらくナンバー2なのであろう恰幅の良い松葉杖をついたおじさんが
「兄ちゃん喉仏どこやあ?」
と叫んだ。
下駄さんは、喉仏を手のひらにのせて、
「こちらでございます」
と言う。ナンバー2は
「おう、みんなによう見えるようにしたれ!!」
と指示した。
「ぐるっと骨を見えるようにしたら、皆さんが口々に
『おお!! すげえ!! おじき!! 残りよった!!』
って声を上げました」
そしてお骨を骨壷に納める儀式なのだが、まず説明すると、関東と関西では方式が違う。関東では、全収骨といって体中全ての骨を骨壷に入れることが多い。関西では、部分収骨と言って身体の一部分の骨だけを収骨し、後は火葬場で供養してもらう。
たとえば、下から足の指、くるぶし、大腿骨の一部、喉仏、を入れ頭蓋骨で蓋をする。そんな説明を下駄さんがしようとしていると、ナンバー2が大きな声で仕切った。
「おじきを入れんかい!!」
そう発破をかけられた、若い衆は慌てて箸でおじきの骨を骨壷に収める。
その若い衆の顔に、ナンバー2が持っていた松葉杖がめり込んだ。
「グシャアってすごい音がしました。
『おじきは強い人やった。そんな小さい骨を入れずに、でかい骨を入れんかい!!』
って怒鳴るんです。若い衆はみんな
『はい!!』
というしかありませんね」
小さい骨を入れたら殴られてしまうから、若い衆は大きい骨をドンドン骨壷に詰めていった。関西の骨壷は小さいため、もちろんはみ出てしまう。
野菜スティックか、マクドナルドのポテトか、そんな感じになった骨壷を前に、ナンバー2は
「兄ちゃん、これでやったってくれや」
と言った。
関連記事
- 人気連載
コンタクトレンズが誕生した裏歴史を亜留間次郎が解説! 差別、偏見、魔女狩り、天皇、シャーロックホームズ…!
【薬理凶室の怪人で医師免許持ちの超天才・亜留間次郎の世界征服...
- 人気連載
1月18~24日「今週アナタに降りかかる最悪の事態」がわかる4択占い! 散財、失敗、人間関係… Love Me Doの助言で運勢好転!
■2021年1月18日~24日「今週の不幸を回避し、運命を...
元火葬場職人が体験! 火葬場にヤクザがやってきた…暴力団同士の抗争の後のヤバい現場! 下駄華緒インタビューのページです。火葬場、暴力団、村田らむ、ヤクザ、下駄華緒などの最新ニュースは知的好奇心を刺激するニュースを配信するTOCANAで
- 超日本
- 1月18日はアナーキスト幸徳秋水の死刑が決定した日!
- 超海外
- 1月22日は米上院議員バド・ドワイヤーが記者会見で拳銃自殺した日!
- 超科学
- コンタクトレンズが誕生した裏歴史を亜留間次郎が解説!
- 超異次元
- 「エリア51」で“三角型格納庫”確認、UFO保管場所か!?
- 芸能
- 映画「えんとつ町のプペル」を絶賛する有名人が全員“キナ臭い”上に感想もやばい
- 超刺激
- 極寒の湖で“氷漬けになった”溺死体が発見される
- 超ART
- 1月20日は19世紀フランスを代表する画家ジャン=フランソワ・ミレーが死亡した日!
- インタビュー
- 【新型コロナ】ワクチンに秘められた恐ろしい真実
- イベント
- Love Me Doの「オリジナル特製アロマオイル」販売記念インタビュー!
- TV
- 「コロナセックス」を“完全再現”! ケンコバ×TOCANAコラボ番組
- STORE
- Love Me Doの「オリジナル特製アロマオイル」販売記念インタビュー!