「人間の胎盤餃子」が中国に登場!葬儀場や病院が材料の仕入先…男と女で値段に格差も!

 段ボール肉まんにトイレットペーパー饅頭(マントウ)など、真偽は不明だが、これまでいくつものニセ食品が登場して世間を騒がせてきた中国で、今度は聞くだけでも恐ろしい食べ物が登場した。

 それは庶民の味でもある餃子なのだが、中に入っている餡が問題で、豚肉ではなく、人間の胎盤を使っているというのだ。

まだ未加工の新鮮な胎盤

 中国のネットニュースサイト「澎湃(ホウハイ)新聞」が伝えたところによると、中国では人間の胎盤を売買することは法律で禁止されているのだが、そこは中国、ブラックマーケットで取り引きされており、業者は病院や医療機関の廃棄物処理場、さらには葬儀場から一つあたり80元(約1400円)で買い取り、乾燥などの加工処理をして薬剤市場に卸しているのだという。

 市場で販売されている胎盤の価格は、そこから生まれたのが男児か女児によって価格が異なり、男児の胎盤は480〜580元(約8100〜9800円)、女児の胎盤はそれよりやや安く、450〜550元(約7600〜9300円)だという。これは、上の世代の人たちは男児の胎盤のほうが女児のものよりも効能があると信じているからだという。

 一部の販売業者は、「よく煮込んで食べたり、餃子に包んで食べたりすると、よく眠れて、肌にも良い」と述べている。

 しかし、医師の話によると、高温で調理するとその栄養価はほとんど失われ、特別な効能もなくなるのだという。

 しかも、栄養や効能がなくなるだけならまだしも、こういった不法に取り引きされた出どころ不明の胎盤は、どのような人から出たものか分からず、B型肝炎やエイズなど、病原体が含まれている可能性もある。

 ちなみに日本では、胎盤は「プラセンタ」という名称で呼ばれて美容や健康促進・維持によいことから医薬品として承認され、そのエキスを注射する人もいるという。プラセンタと英語に名称を変えることで、グロさがなくなるのだろう。なかには、それを食べたりする人もいるようだ。

 素材の原価が高いだけに、段ボール肉まんのように、これがニセ餃子として安食堂で出されることはないだろうが、たとえ健康に良かったとしても、それを食べることを考えただけでも恐ろしい。

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文=佐久間賢三

中国語などまったく話せなかったのに、仕事で中国に渡ることに。それから10年近くに及んだ中国生活で鍛えられ、フリーライターに。中国のお笑いネタ、エロネタが得意分野。

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