ゾウを“精神崩壊”させる残酷調教「パジャーン」とは!? 全国282カ所の動物園・水族館を偵察した活動家インタビュー
■「市原ゾウの国」にコメントを求めたら…!
ブルフックを刺す「ゾウのつぼ」は鼻と口の周り、四肢のみならず、耳の後ろ・ 目の回り・腹部など、皮膚が他と比べて薄くて敏感な部分であるようだ。
では、日本でもパジャーンは行われているのだろうか? 筆者はゾウのショーで有名な「市原ぞうの国」に電話をかけ、調教方法について問い合わせたところ、スタッフは次のように語った。
「パジャーンはやっていません。ブルフックは使っていますが、むやみに使うのではなく、ゾウさんは身体が大きいので安全のために言うことを聞かない時に言葉で号令し、耳の後ろのツボをあくまでも“押す”形で指示しています。道具の形状が誤解を生むことがありますが、皮膚の厚いゾウさんにとっては、人間でいえば“ツボ押し”くらいの感覚になります」
このように「ゾウの皮膚は厚い」と、どこかで聞いたような返答。だが、ゾウの痛覚に関しては専門家や飼育員の間でも意見が分かれている現状がある。やはり、ブルフックはゾウからすれば凶器になり得る道具に他ならず、精神的苦痛・ストレスにつながる恐れが指摘されているならば、アニマルウェルフェアの理念からすれば使用禁止になる方が望ましいだろう。とはいえ、「市原ゾウの国」では少なくともパジャーンは行われず、タイのようにゾウを傷つけるような行為はないようで、そこは安堵した。
■「園内リサイクル」のエグさ
――他に動物園や水族館の問題点はありますか?
目黒 水族館や動物園に行く客が観賞するのは“生きている”動物達ですが、「園内リサイクル」といって小さな魚を大きな魚に食べさせたり、小動物を猛獣に食べさせるシステムがあります。つまり、殺されている動物達の方が多いことは知られていません。
殺し方も残酷で、ヒヨコを机や床に叩き付けたり、ネズミは頭と尻尾をつかんで引っ張り、脊髄脱臼法で殺したり。
――多くの方々に動物園や水族館の表面的な華やかさでなく、裏で犠牲になる命のことを知ってほしいものですね!
目黒 はい。現状を知っていただき、共感された方はぜひ周りの知人や議員、行政に伝えて欲しいのです。よろしければ署名にもご協力いただけますと幸いです。
世界的にアニマルウェルフェアが重要視される昨今。全ての動物園・水族館・サーカスが“虐待”しているわけではないが、園内で動物達の「異常行動」が見られる施設では、早急に飼育環境の改善がなされることを切に願う。
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊ゾウを“精神崩壊”させる残酷調教「パジャーン」とは!? 全国282カ所の動物園・水族館を偵察した活動家インタビューのページです。タイ、ツボ、動物園、イルカ、トラウマ、ゾウ、野生、水族館、動物虐待、活動家、精神崩壊、パジャーン、調教、動物愛護管理法などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで