赤ん坊の股間に“顔面を埋める”親たち…! 1歳になるまで毎日実践、西日本に実在した伝統儀式の謎
【日本奇習紀行シリーズ 西日本】
子の親というものは、たとえそれがどんな人柄や価値観であったとしても、我が子の健やかな成長を願うところだろうし、その成就のためならば、多少は無謀な行為であったとしても、それこそ無条件に行うものだと思うが、そうした想いは、時として奇妙な習慣や儀式を生み出してしまうようだ。
「そうね、今じゃ誰もそんなことしやしないだろうけど、昔当たり前にどこの家でもやったもんさ」
かつて西日本のとある山あいの集落で行われていたという、なんとも奇妙な儀式についてそう語り始めたのは、当地で生まれ育ち、現在は大阪府内の特別養護ホームで静かな余生を送る川中由吉さん(仮名・84)。川中さんの話によれば、彼が還暦を迎える頃まで過ごしたその村では、生まれてきた我が子の健やかな成長を願って、親たちが実に変わった行為を“儀式”として行っていたのだという。
「おしめのね、臭いを嗅ぐように、赤ん坊の股ぐらに顔を埋めるの。それを1歳になるまで毎日続けるんだ」
今でこそ吸収性に優れた紙オムツが広く流通しているとはいえ、たった半世紀ほど前までは紙オムツはまだまだ高価で、一般には布オムツが使われていたが、それゆえに今の紙オムツに比べ、乳幼児期の糞尿は染み出しがちであった。にもかかわらず、当地の子を持つ親たちは、その股間に顔を埋めるという珍妙な行為に勤しんでいたというのだ。
「由来とか、俺も詳しくは知らないけど、みんなそうしてたよ。男の赤ん坊は母親が、女の場合は父親がやることになっててね。うちも娘がいたもんだから、俺もせっせとやったもんさ」
無論、時代が下るに連れて、こうした奇妙な儀式をやる家は少なくなり、川中さんが村を離れる頃には、誰ひとりとしてやる者はいなくなったというが、今ではその成り立ちさえも知る術がないだけに、なんとも気がかりなところである。
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