【保存版】実話を元にした最恐ホラー映画ベスト10! 残虐すぎる未解決大量殺人ばかり… 事実は映画より悲惨!?
熱心な読者であればもうご存じだろうが、トカナがついに映画製作に進出する。第一弾となる作品は、その名も『真・事故物件/本当に怖い住民たち』。「シン」ブームが吹き荒れる昨今ではあるが、そのような中でド直球の「真」を冠した理由は、ホラーの原点に立ち返り、世の流れに媚びることなく一切合切のタブーを排して“本当の恐怖”をお届けする、という製作陣の決意表明にほかならない。その恐ろしさとエグさから、なんと脚本段階で映倫からまさかの“審査拒否”を食らうというトラブルはあったものの、来年2月18日(金)の全国ロードショーに向けて製作快調。あなたの想像を遥かに凌駕する恐怖を味わえることを編集部が保証するので、ぜひご期待いただきたい。
さて、それまでの退屈しのぎ……というわけではないが、今回は「実話を基にした」最高レベルに怖いホラー映画を10本厳選してお伝えした2013年11月の記事、その前編を再掲しよう。いったいどの辺が実話なのか、鑑賞中につい考えてしまうような作品もあるが、本稿で取り上げられている映画は全米のホラーファンが選んだベスト作品だ。この夏に観る映画選びの参考になれば幸いである。少しは今年の猛暑も涼しく感じられるかもしれない?
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
世界中で毎年4,500万作品以上ものホラー映画が製作されているとされているが、一口にホラーといっても、「スプラッター・カルト・SF・心霊」系など、さまざまなジャンルに分かれている。しかし、そんななかでも人々を最も怖がらせるのは、実際にあった出来事にインスピレートされた作品ではないだろうか。
実話に元づき製作されたホラー映画は、観る者の不安や恐怖心、焦燥感や絶望感を、より一層煽るもの。B級であっても、観る者に強いインパクトを与え、ヒットしなくても、マニアの間ではそれなりの評価を受けるものなのである。
今回は、そんな実話に基づいたホラー映画の中からベスト第10位~第6位をご紹介しよう。
第10位:『The Town That Dreaded Sundown』 (1976)
ストーリー:テキサスの田舎町で連続殺人事件が起こった。犯人は、麻袋を頭からすっぽり被った不気味な男で、地元の警察も必死に捜査するのだが、足取りをつかむことができない。テキサス一の刑事が捜査に加わるのだが、誤認逮捕してしまったり、あともう少しのところでとり逃がすなど難航。警察の懸命な捜査ををあざわらうかのように犯行を重ねていった犯人だが、ある日、ぴたりと連続殺人は収まった。
実話:テキサス州とアーカンソー州の州境にあるテクサーカナという町で、1946年2月から5月にかけて、カップルなど8人が次々と襲われ、5人が死亡するという連続殺人事件が起こった。犯行は深夜に行われ、警察は参考人として400人が事情聴取を受けたが全員シロで、犯人にたどり着けなかった。町はパニックに陥り、日が落ちてからの外出を控え、飲食店や映画館などの売り上げが20%も落ちたと伝えられている。犯行がぴたりと止んだのは、犯人が別の場所へ移動した説、死んだ説など、色々あるが、どれも憶測にしか過ぎない。今なお語り継がれる未解決事件である。
ポイント:往年の俳優ベン・ジョンソンがテキサス一の刑事役を演じ話題となったB級映画。淡々とした口調のナレーションが特徴。現在、『glee/グリー』『アメリカン・ホラー・ストーリー』などの大ヒットTVドラマを手がけるライアン・マーフィーがリメイクしており、2014年に新『The Town That Dreaded Sundown』として公開される予定。
第9位:『ストレンジャーズ/戦慄の訪問者』 (2008)
ストーリー:友人の結婚式に出席した恋人が、2人きりで滞在した彼氏の父親が所有する別荘に、午前4時、突然何者かが訪れる。ドアをノックしたのは女性で、「タマラはいますか?」と聞く。そんな人などいないと言いドアを閉めるのだが、少女は繰り返しドアを叩き、その叩き方は次第に激しさを増す。恐怖を感じる恋人たちをあざ笑うかのように、マスクを被った凶暴な犯人たちが別荘に侵入。斧を振り回しながら恋人たちを追い掛け回し、恐怖のどん底に陥れる。
実話:この作品は、いくつかの実話を混ぜ合わせて製作された。(1)昔山岳リゾート地だったカリフォルニア州ケディにある小屋で、1981年4月11日に起こった残虐殺人事件(親子3人と子供の友人1人の4人が殺害された事件で、犯人はまだ捕まっていない)。(2)監督の子どもの頃の体験(妹と2人きりで留守番をしていた時に、突然訪問してきた見ず知らずの人たちが、知らない人の名前をあげ、探していると聞いてきた。後日、この人たちは留守宅を狙う泥棒だったと知り恐ろしくなった)。 (3)そして、カルトリーダー、チャールズ・マンソンの起こした事件を解説した『ヘルタースケルター』という本が基になっている。
ポイント:サイエンスフィクション・ファンタジー・ホラー界のアカデミーとされる、サターンホラー映画賞にノミネートにされた正統派ホラー。人気女優リヴ・タイラー主演ということもあり、公開第1週目の週末に興行成績3位というヒットを記録した。派手なスプラッタシーンなどはないが、精神的にジワジワと恐怖心を煽る作品である。
第8位:『正体不明 THEM (ゼム)』 (2006)
ストーリー:物語の舞台はルーマニア、ブカレスト郊外の静かな街。ある夜、寂しい夜道を走っていた母娘の車が、突然飛び出してきた”なにか”を轢きそうになり、木に激突してしまう。エンジンを調べるようと母親が外に出たが、忽然と姿を消してしまった。心配した娘も外に出るが、異様な空気を感じ車の中に戻る。と同時に窓に泥が投げつけられ、娘は携帯電話で警察に連絡しようと試みるものの、林の中から飛び出てきた”なにか”に襲いかかられ殺害されてしまった。
翌夜、母娘が襲われた現場に近い林の中の屋敷に越してきて間もない、フランス人夫婦が”なにか”に襲撃される。逃げられないよう車を盗み、家の電気を落とし、家の中に忍び込んだ”なにか”は、じわじわと夫婦を追い詰める。何に追われているのか分からず、広い屋敷を逃げ惑い、精神的に追い詰められていく夫婦。ラストでは、その”なにか”の正体が明かされ、観る者を恐怖に陥れる……。
実話:休暇をとりチェコ共和国を旅行していたオーストリア人カップルが、3人のティーンエイジャーにより残虐に殺害されたものの、逮捕するだけの証拠が得られなかったため、野放しとなってしいるという実話をもとに製作された。
ポイント:撮影期間1ヶ月、77分という短い作品だが、ストーリー展開が速く見ごたえは十分。ラストに正体が判明したときのインパクトが大きくカルト的な人気を誇った。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊【保存版】実話を元にした最恐ホラー映画ベスト10! 残虐すぎる未解決大量殺人ばかり… 事実は映画より悲惨!?のページです。ホラー映画、ブードゥー教、ゾンビ、連続殺人鬼、パニック、実話などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで