【台風8号】「台風が地震を引き起こす」可能性が最新研究で発覚!! “ストーム地震”恐怖のメカニズムとは!?
東日本に東側から近づく珍しい進路をとる台風8号が、オリンピック開催中の日本に迫っている。東北地方の太平洋側では、総雨量が100mm以上に達する見込みだ。また、今回の台風の進路に当たる地域は西日本などの多雨地域と比べると、川の許容流量や地盤の強化状況などが違うため、少ない雨量でも洪水などの被害が発生するおそれがあるという。該当の地域の方は、十分防災に気をつけていただきたい。
しかし、たとえ台風が無事に去ったからといって安心してはいけない。なんと、「台風が地震を引き起こす可能性がある」という科学研究の結果が2年前に発表されているのだ。そのメカニズムについて解説した2019年10月の記事を再掲する。豪雨で地盤が弱っているところに地震となれば、とてつもない大災害につながる恐れも捨てきれない。世界有数の地震大国、日本での台風シーズンはまだまだこれからが本番だ。一瞬たりとも気を抜けない日々が続く。
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台風と地震。日本を定期的に襲う2大災害だが、実は互いに関係し合っていることが最新の研究で明らかになった。
科学ニュース「Science Alert」(10月18日付)によると、米カリフォルニア州立大学などの研究者が、台風が引き起こす地震の存在を突き止めたというのだ。同大学の地球物理学者Wenyuan Fan氏は次のように語っている。
「我々はそれを“ストーム地震(stormquakes)”と呼んでいます。台風シーズンの間、ハリケーンやノーイースター(アメリカ合衆国北東部やカナダの大西洋沿岸を襲う、発達した温帯低気圧による嵐)は、海にエネルギーを伝達し、大きな波が生まれます。それが海底と相互作用し、地震活動の源となるのです」(Fan氏)
Fan氏の研究チームは、これまで環境音だとして注目されていなかった曖昧な地震シグナルに注目した。このシグナルは既存の地震学では説明のできないものだったため、当初は「どこを見ればいいのか、何を探せばいいのか分からない」状態だったが、ある低周波の地震波が嵐によって生み出された波と一貫した関係を持つことを突き止めた。
2006年~2019年の12年分の地震と海洋データを分析したところ、14000回ものストーム地震がアメリカ、カナダ、メキシコ湾の沿岸で起こっていたという。
こうしたメカニズムは地震学者も合理的だと考えているが、これまで台風と地震の関係を示す証拠がなかったため、誰も“発見”することができなかったそうだ。
ストーム地震はマグニチュード3.5以上の規模を持ち、数時間から長くて数日も続くという。決して大きな地震ではないが、無視できない規模だ。ただ、これまで誰もストーム地震の存在に気づかなかったように、直接的な脅威にはならないという。Fan氏も「ストーム地震は全く心配する必要がないもの」だと語っている。
だが、本当に台風と地震にはこれだけの関係しかないのだろうか? 電気的宇宙論の専門家・平清水九十九氏、台風と地震にはより深い関係があると指摘している。
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