人違いで約3年も精神病棟に監禁されていた男が悲惨すぎる! 何を言っても妄想と扱われ… 釈放時も補償なし=米
韓国映画『消された女』は、何者かの思惑により、健全な精神の持ち主であるヒロインが「保護入院」の名目で、精神病院へ拉致られる社会派サスペンスだ。恐ろしいことに、映画は実話を基にしているというから闇が深い。
そんな、人権侵害も甚だしい強制収容だが、近年のアメリカでも起きている。しかも、常夏の楽園ハワイで――。
■誤認逮捕後、精神病院に2年8カ月収監
ジョシュア・シュプリスタースバッハの悪夢は、2017年5月のある暑い日、ホノルルのホームレスシェルターの外で食事の列に並んでいたときに始まった。空腹のあまり、歩道で眠りこんでしまったジョシュア。目を覚ますと、警察官が「公共の場所で寝そべることを禁止する市の条例に違反した」と告げ、彼を逮捕した。
警察にしょっぴかれても、てっきり“お小言”だけで済むと思いきや、事態は急変。なんと2006年に起きた麻薬事件の執行猶予違反で逮捕状が出ていたトーマス・キャッスルベリーという男に間違えられたのだ!
不可解なことに、2人の男たちの外見はまったく似ていない。それもそのはず、警察は写真や指紋の照合をサボったのだから。つまり、ジョシュアは誤認逮捕された後、見ず知らずのキャッスルベリーに仕立て上げられたのだ。
不運なのは、ジョシュアがいくら身の潔白を訴えても、だれも信じなかったことだ――ある精神科医が彼の話に耳を傾けるまでは。
たった数本の電話とグーグル検索をしただけで、医師はトーマス・キャッスルベリーの最初の逮捕時に、ジョシュアがハワイに住んでいなかった事実を突き止めた。さらに、本物のキャッスルベリーは、2016年からすでにアラスカの刑務所に収監されていることも判明した。
その後、医師は探偵を雇って指紋と写真を確認し、間違った男が逮捕されたことが明らかになった。この時点で、ジョシュアは2年8カ月間、精神病院に不当に閉じ込められていたことになる。
■釈放された後に家族と再会
こんな重大ミスを犯したなら、名誉挽回と償いのために、当局は無実の男に対して何でもすると思うかもしれない。だが、実際は違った。関係各所は極秘会議を開いて「たかがホームレス1人、路上に放たれても誰も気にしないだろう」と、たった50セントを彼に渡し、静かに釈放することを決めたのだった。
命からがらホームレスのシェルターにたどり着いたジョシュアは、自分の身に起きた生き地獄を洗いざらいぶちまけたという。その後、長らく音信不通となっていた家族に連絡を取ってもらい、16年も弟の行方を探していた姉のヴェーダンタ・グリフィスさんとも再会を果たした。彼女の話では、2003年に陸軍勤務の夫がオアフ島に異動となった際、ジョシュアもついてきたという。しかし、精神を病んでしまい、1人でハワイ島へ行ったまま行方不明になってしまったそうだ。
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2024.10.02 20:00心霊人違いで約3年も精神病棟に監禁されていた男が悲惨すぎる! 何を言っても妄想と扱われ… 釈放時も補償なし=米のページです。ホームレス、冤罪、監禁、佐藤Kay、精神病院、誤認逮捕、収監、保護入院、人違いなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで