絶対見てはいけない呪いの鏡「ダークミラー」とは!? 発狂者続出で博物館が封印、いったい何が映るのか?=米
古今東西、人類は「鏡」の魔力に魅入られてきた。もちろん科学的には、光が反射しているだけに過ぎない。しかし、その鏡の奥に我々が何某かの力や世界を感じてきたこともまた事実なのである。
たとえば日本では三種の神器「八咫鏡」が有名である。神道における鏡は、一般に太陽の象徴と考えられている。すなわち御神体として、姿と形のない神の依り代として「鏡」が置かれている。太陽の光を反射する鏡は、まさしく、依り代にふさわしい。ちなみに中国最古の神鏡は三千年以上前のものである。
一方、仏教において「鏡」は「法鏡」として知られる。仏陀の教えは、自らの真実の姿を鏡のように映すからだ。すなわち東洋において「鏡」とは、神仏や宗教的自己の姿を映するものなのである。では、西洋においてはどうか。やはり人々は、人智を超えた不思議な力をそこに感じ取り、畏怖してきたようだ。2019年9月の記事を再掲する。
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覗き込んだ者を恐怖に陥れる“ダークミラー”が実在するという。超常現象調査の専門家までをも怖気づかせるその鏡は今は厳重に封印されている――。
■博物館に寄贈された“ダークミラー”
古来から多くの文化で鏡にまつわるミステリアスな言い伝えがあり、その中にはオカルト的な伝承も少なくない。そして現実にこの世に存在する不気味で危険な鏡があるという。それは“ダークミラー”だ。
現在、このダークミラーは米ケンタッキー州コビントンに拠点を置くパラノーマル巡回博物館「The Traveling Museum of the Paranormal and the Occult」で厳重に封印されたうえで保管されているということだが、もちろんそうなる前には紆余曲折のストーリーがあった。ダークミラーはどのような経緯で発見され、その恐怖のパワーが実証されたのか。
ダークミラーを所蔵する同博物館のオーナーであるグレッグ・ニューカーク氏によれば、このダークミラーは「サラ」と名乗る女性から寄贈されたものであるという。
このダークミラーはサラさんの母親が超能力者たちの集まるコンベンションで購入してきたものであるという。“ミラー”とはいうものの、その表面は艶のない黒色だ。
サラさんの母はこのダークミラーを“邪悪なもの”であるとして、サラさんにはひと目も見せることなく入念に包み込みクローゼットの奥にしまい込んでしまったという。ダークミラーを覗き込んだ母親にいったい何があったのか?
そこでサラさんは超常現象の専門家でもあるニューカーク氏にこのダークミラーを寄贈することに決めたのだという。
ニューカーク氏はサラさんの申し出を快諾し、このダークミラーを博物館のコレクションに加えた。しかし話を聞いたニューカーク氏は自分では絶対にこのダークミラーの鏡面を見ないと心に決めたということだ。
博物館でこのダークミラーを展示してみることにしたのだが、鏡面には覆いをかけ、来館客に向けてこのダークミラーがどんないわれのある鏡であり、興味を持った際には“自己責任”で覆いをめくって覗くようにと警告文を掲示したのだ。
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