オミクロン株の出現、20年以上前にデヴィッド・ボウイが予言していた? ビル・ゲイツとオミクロン陰謀論がやばい

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画像は「Geek Wire」より

 デルタ株以来の大物新型コロナウイルス変異株オミクロン株に警戒心が高まっている。日本では11月30日から外国人の入国を禁止するだけでなく、日本へ到着する国際線の新規予約を受け付けないよう航空会社に要請し、海外駐在員が帰国できない状況が生まれている。

 そうした中、オミクロン株の出現が20年以上前に予言されていたとする陰謀論が噂されるようになっている「GeekWire」(12月2日付)によると、1999年にマイクロソフト・ウィンドウズ用ゲームとして発売された、歌手デイヴィッド・ボウイを主人公にした「Omikron: The Nomad Soul」というタイトルのゲームに不吉な予言が含まれていたという。開発・制作はフランスの「Quantic Dream」社、販売元は「Edios Interactive」社(現Square Enix)だ。

 まずタイトルの「Omikron」はOmicron(オミクロン)を直接的に連想させるが、陰謀論に拍車をかけているのは、このゲームの根底にある反政府的なテーマだという。作中で主人公のデイヴィッド・ボウイは、「オミクロンの人々よ、目を覚ませ」と話し、自分たちが政府の操り人形にされていることを警告。「目覚めた者たちに加わり、自由のために立ち上がろう。共に戦えば勝利できる」と檄を飛ばすそうだ。

 さらに、このゲームがマイクロソフト・ウィンドウズ用だということにも陰謀論者は敏感だ。というのも、マイクロソフト社といえば、ワクチン陰謀論でお馴染みのビル・ゲイツがいるからだ。ゲイツが計画的に新型コロナウイルスのパンデミックを引き起こし、世界中の人々に毒性のあるワクチンを打ち込んでいるというストーリーに照らせば、ゲイツがオミクロン株を生み出したと言ってしまうことは簡単だ。

 とはいえ、これらは全く根拠のない陰謀論であることは強調しておきたい。そもそも変異株はギリシア文字から命名されており、オミクロンもその1つだ。あらゆるフィクション作品を探し回れば、オミクロンという言葉はいくらでも見つかるだろう。そこから強引に新型コロナウイルス陰謀論を導出するというのは過剰な妄想に過ぎない。ただそれでも、こうした陰謀論に1ミリでも価値があるとすれば、オミクロン株の流行に備えて新型コロナウイルス対策を継続しようという気持ちをわずかばかり引き起こしてくれることぐらいだろうか。

参考:「GeekWire」、ほか

TOCANA編集部

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