UFOが墜落・炎上・消失したギリシャ版ロズウェル「メガプラタノス事件」とは!? 闇に葬られた32年前の衝撃
ギリシャ版「ロズウェル事件」なのか――。約30年前、アテネ郊外の小さな村で墜落したUFOが目撃されていたのだ。
■光る物体が山肌に墜落して炎上
今なお史上最大のUFO事件とされるロズウェル事件だが、1990年にギリシャで同様のUFO事件が起きていた。
アテネの郊外にある小さな村、メガプラタノスで1990年9月2日の午後9時半頃、北の空から近づいてくる5、6機の光る飛行物体を複数人が目撃した。村の住民であるカラドラツさんの一家は、夜空を明るく照らす複数の飛行物体を約15分間観察し、その間に3回の大きな爆発音を聞いた。そして、その中の1機が、家からおよそ1キロほど離れた山肌に墜落したのだ。
墜落した正体不明の物体はしばらく燃え続け、炎をバックに動く人影が見え隠れしたが、それが人間であるかどうかはわからなかった。
カラドラツ夫妻は、翌日になって墜落現場に行ってみたのだが、そこにはすでに物体はなく、焼け焦げた地面には数本の燃えた松の木が残っていた。木はまだ熱を帯びており、迂闊に触れてしまったカラドラツさんはヤケドを負ったという。
また、墜落場所の地面に2つの穴が開いていることに気づくとともに、付近に2本のアンテナのようなものがついた小さな球状の物体を発見し、それを取っておくことにした。謎の球体には、稲妻のようなマークが描かれていたということだ。また、昨晩と同じように遠方に動く人影が見えたが、やはり人間であるかどうかはわからなかった。
やがて地元警察も現場にやってきて調査を開始し、居合わせたカラドラツさんから謎の球体が引き渡された。警察の徹底的な調査で、付近からいくつかの金属片が発見されたが、いずれも12センチ以上のものはなかった。
やがて警察は「航空機などが墜落した形跡はない」という調査結果をアナウンスし、金属片などは現場から南に90キロほど離れたタナグラ空軍基地に送られた。
カラドラツさんたちが目撃した物体は、墜落・炎上の後にどこへと消えたのか。そして、付近で目撃された人影の正体は何者だったというのか。
■諸説入り乱れるも追加調査は行われず
金属片を分析したタナグラ空軍基地は、この遺物はかつて見たこともないもので、旧式の戦闘機の破片である可能性が高いと判断した。
しかし、空軍研究技術センター(KETA-ETHM)が改めて墜落現場と金属片を調べたところ、別の結論に達した。
1990年10月19日の報告書によれば、現場は半径200メートル以内の草木が焦げていることが確認された。そして回収された金属片の1つは、中央にアラビア数字が書かれた直径11cmの銅製メス型プラグの破片であり、銅のマルチピンケーブルが取り付けられており、ケーブルの絶縁体は布やテフロンなどで構成されていたという。そして底部には、ギリシャ文字かキリル文字の「F」が記されていたという。こうしたことを考え合わせると、金属片はおそらくソ連製の人工衛星である可能性が高いと空軍研究技術センターは判断したのだ。
ところが、このような旧式戦闘機の金属片説や人工衛星の落下説を否定する人々も多い。
現地UFO研究家のソクラテス・エカテリニディス氏は、謎の球体にあった稲妻マークについて何の言及もないことを指摘し、軍の隠蔽工作か、調査の不手際があったとの見解を主張している。一方、アテネ国立天文台の天文研究所長は「隕石の墜落である」との声明を発表し、事態はますます混乱することになった。事件当時(1990年9月)は流星群が地球に近づいており、いくつかは大気圏に突入して燃えながら地表に落ちたが、本件はその1つであったというのだ。
しかし、これら全ての仮説が見落としている点がもう1つある。
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2024.10.02 20:00心霊UFOが墜落・炎上・消失したギリシャ版ロズウェル「メガプラタノス事件」とは!? 闇に葬られた32年前の衝撃のページです。墜落、ギリシャ、ロズウェル事件、メガプラタノスなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで