リアル『ジュラシック・パーク』2025年までに実現へ! 復活第一号は「チキンザウルス」か

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Jurassic Park』(1993)

 大ヒット恐竜映画シリーズ6作目にして完結編の『ジュラシック・ワールド/新たなる支配者』がアメリカでは今月10日、日本で7月29日に公開される事が決定した。マイクル・クライトンの小説を映画化したこのシリーズは、第一作では中米の島に築かれたテーマパーク「ジュラシック・パーク」内にて停電が発生、遺伝子技術で現代に蘇ったクローン恐竜達が暴走して大混乱に陥る様子が描かれる。最新作は世界中の至る所に恐竜達が棲み着いたため、人類は共存の道を計るが生態系の破壊という問題とも直面することとなり……という筋書きだ。遠い昔に絶滅してしまった恐竜達に憧れを抱く人は少なくない。『ジュラシック』シリーズはそんな恐竜が好きな人たちの夢をスクリーンの中で叶えた作品とも言える。

 だが、小説や映画で描かれたような『ジュラシック・パーク』が本当に現実となる日が来るかもしれない、という意見が他ならぬ古生物学者から出てきて注目を集めている。しかも、早ければ2025年までに恐竜が復活する可能性があるというのだ。

 この意見はアメリカのモンタナ大学の古生物学者ジャック・ホーナー博士から出てきたもの。彼は2015年に行われたパネルディスカッションにて、「遅くとも2025年までには恐竜を存在させることができる技術が開発される」という予想を明らかにしているのだ。ちなみにホーナー博士は映画『ジュラシック・パーク』にてアドバイザーを務める人物でもあり、シリーズの主人公の一人アラン・グラント博士のモデルになった人物でもある。

「鳥は生きている恐竜です。恐竜は長い尾と腕と手を持っていましたが、進化の過程で尾を失い、腕と手は翼に変わりました。実は、鳥から翼と手を再現する事はそれほど難しくありません。尻尾の再現が最大のプロジェクトだと考えています」とホーナー博士は語っている。

 少し前までは「鳥は恐竜から進化した」と考えられていたが、現在では恐竜と鳥類は同じ系統に属する生物群と考えられているのだ。ホーナー博士は現在、ニワトリの遺伝子を操作し祖先の形質を再活性化することで恐竜の特性を現代の鳥類に蘇らせようとしている。そしてニワトリ由来の恐竜こと「チキンザウルス」は実現に向け順調に進んでいるという。近い将来、我々は現実の「ジュラシック・パーク」を目の当たりにする日が来るのかもしれない。

参考:「DAILY STAR」より引用

【本記事は「ミステリーニュースステーション・ATLAS(アトラス)」からの提供です】

文=田中尚(ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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