南米パタゴニアには今も恐竜が生きている!? 「世界の果て」で伝説のイケメン作家が調査した“ヤバすぎるUMA”とは!?

南米パタゴニアには今も恐竜が生きている!? 「世界の果て」で伝説のイケメン作家が調査したヤバすぎるUMAとは!?の画像1
ブルース・チャトウィン 画像は「Wikipedia」より引用

 チャールズ・ブルース・チャトウィン(1940~1989)はイギリスのジャーナリストで、紀行作家でもある。シェフィールド州に生まれ、18歳で高校を卒業すると、オークションを手がけるサザビーズの美術部門に就職した。最初は運搬係であったが、芸術に関する知識を深めると天性の審美眼を発揮するようになり、絵画の真贋を鑑定するまでになった。しかし6年後に眼の異常を訴えて退職、1966年にはエディンバラ大学に入学して考古学を学びはじめる。しかし、大学は2年で中退し、以後は作家に転じて、『サンデイ・タイムズ』の依頼で世界を飛びまわり、インド首相インディラ・ガンディーやフランスの作家アンドレ・マルローなど有名人のインタビューを次々と掲載した。

 ハンサムでおしゃれ、しかも人好きのするボヘミアンのチャトウィンは、インタビュアーとしても優秀で、この仕事はまさに天職とも言えるものであった。ところが、1974年になると、突然仕事を辞めて南アメリカ大陸南部パタゴニアを放浪する。このときの紀行文を1977年、『パタゴニア』として出版したところ非常に評判となり、由緒あるイギリスの文学賞ホーソーンデン賞およびアメリカのE.M.フォースター賞を受賞。チャトウィンは紀行作家としての地位を確立したのである。

 では、なぜチャトウィンは「世界の果て」とも言われるパタゴニアを訪れたのだろう。その原因の一つが、彼の少年期にあった。

 第二次世界大戦中、彼の父は海軍に入隊して不在であった。そこで少年チャトウィンは、母親ともども祖父母の家に引き取られていた。その家の食堂には飾り棚があり、そこに各地の土産品などに混じって1枚の小さな皮の切れ端があった。幼いチャトウィンはずっと、この不思議な展示品が気になっていたようだ。あるとき彼が、

南米パタゴニアには今も恐竜が生きている!? 「世界の果て」で伝説のイケメン作家が調査したヤバすぎるUMAとは!?の画像2
イメージ画像:「Getty Images」

「あれなあに?」

と祖母に尋ねたことがある。祖母はこともなげに、

「ブロントサウルスの皮よ」

と答えたらしい。

 ブロントサウルスといえば、今から6000万年以上前に地球に住んでいた、竜脚類の巨大恐竜だ。その皮がどうして祖母の家にあるのだろう。祖母はチャトウィンに、この皮を手に入れた彼女の従兄、チャールズ・ミルワードの物語を語った。

人気連載

現実と夢が交差するレストラン…叔父が最期に託したメッセージと不思議な夢

現実と夢が交差するレストラン…叔父が最期に託したメッセージと不思議な夢

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.11.14 23:00心霊
彼女は“それ”を叱ってしまった… 黒髪が招く悲劇『呪われた卒業式の予行演習』

彼女は“それ”を叱ってしまった… 黒髪が招く悲劇『呪われた卒業式の予行演習』

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.30 23:00心霊
深夜の国道に立つ異様な『白い花嫁』タクシー運転手が語る“最恐”怪談

深夜の国道に立つ異様な『白い花嫁』タクシー運転手が語る“最恐”怪談

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.16 20:00心霊
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.02 20:00心霊

南米パタゴニアには今も恐竜が生きている!? 「世界の果て」で伝説のイケメン作家が調査した“ヤバすぎるUMA”とは!?のページです。などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで