英国を恐怖に陥れた殺人鬼「片足の悪魔」の犯行全貌! 棺桶に押し込み、ハンマーで… 刑務所でも暴走!
6カ月後の1992年1月22日、サムズは不動産業者の女性、ステファニー・スレーターを誘拐した。サムズは偽名を使ってステファニーと面会し、バーミンガムの空き物件を見学した。
ジュリーの時と同様に、サムズはステファニーを縛って倉庫に連れ込んで、棺桶型の箱に押し込んだ。その後、彼女の雇用主である不動産会社に17万5千ポンド(約2,800万円)の身代金を要求。金を受け取ったサムズはステファニーを彼女の自宅近くで解放した。誘拐から8日後のことだった。
警察は身代金引渡の際にサムズを逮捕するつもりだったが、サムズは巧妙な計画を立てて逃走に成功した。しかし、サムズは警察との通話中に声を偽装することを忘れ、その録音が重要な証拠となった。警察は録音を公開し、サムズの最初の妻も声が元夫のものであると認めた。逮捕されたサムズは1993年7月、ジュリーの殺害とステファニーの誘拐で有罪とされ、終身刑を言い渡された。警察は地中レーダーを使って、野原に埋めらた17万5千ポンドの身代金のうち15万ポンドを回収したが、残りの2万5千ポンドは回収できなかった。
ステファニーは2013年のBBCラジオのインタビューで、サムズに拘束されたときの出来事を話した。棺桶の中では、縛られたうえ手錠と目隠しと猿轡をされ、動けば感電死させると脅されたという。サムズにレイプされたステファニ―だが、何とか生き残るため、食事の時間に彼と話そうとした。
事件後、ステファニーは不動産業者としての復帰することを諦め、1993年にワイト島に引っ越した。彼女は警察と協力して、2017年8月31日にがんで亡くなるまで、誘拐被害者の支援に人生を捧げた。
収監されたサムズは悪名高い囚人となった。彼は女性の保護観察官を金属製のスパイクで攻撃し、刑期が8年追加された。また、移送中に義足を紛失したとき、刑務所を訴えることに成功し、4千ポンド(約64万円)の損害賠償を得た。このことに対して国民は怒りを爆発させた。
サムズは刑務所内で苦情を申し立て続けた。刑務所のベッドが硬すぎるとして民事訴訟を起こし、独房に不当に監禁されているとしてさらに苦情を申し立てた。彼は1976年に収監された際にがんで片足を失ったため、警察を逆恨みしているという。
サムズは現在も収監中で、英国で最も長く服役している囚人の一人である。このまま刑務所の中で生涯を終えることになるのかもしれない。
参考:「The Sun」、「YorkshireLive」、ほか
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