放射線か奇病か? 突然人々が目覚めなくなる「眠り村」の謎=カザフスタン

※ こちらの記事は2014年12月18日の記事を再掲しています。

 カザフスタンの片田舎で、住民が次々と「眠り病」を発症するという恐るべき事態が発生している。「眠り病」といってもナルコレプシーなどの睡眠障害とは異なり、ひとたび発症すると数日間にわたり目を覚ますことがないという、摩訶不思議な病気の実態と原因とは――。

放射線か奇病か? 突然人々が目覚めなくなる「眠り村」の謎=カザフスタンの画像1画像は「YouTube」より


■謎の「眠り病」蔓延の経緯

 今月14日、ロシア国営放送局「ロシア・トゥデイ」が報じたところによると、謎の病気を発症しているのは、カザフスタンの首都アスタナから450kmほど北に位置するカラチという小さな村の住民だ。

 2010年4月、この村の1人の女性が、何の前触れもなく深刻なめまいとだるさに襲われ始めた。女性は、やがて自力で立ち上がることも困難になった上、記憶障害も起こしたのち、数日間眠り続けるという奇妙な経過をたどった。医師は虚血性の発作と診断し、女性の命にも別状はなかったが、その後事態は理解に苦しむ展開を見せる。

 なんと子どもから大人まで、村人たちが続々と同様の症状に見舞われるようになったのだ。以来カラチ村では、4年にわたりこの「眠り病」が猛威を振るい続け、とうとう今年の9月には60人もの患者を出す爆発的流行を示した。学校の朝礼で、8人の生徒が一斉に倒れるというケースもあったという。また患者の中には、強烈な幻覚に苦しむ重症者もいるようだ。そして現在も「眠り病」の蔓延は収束する気配すらない。

■原因の調査が行われるも…

 さて、この異常事態を受けて様々な調査が行われている。まず医師たちは、患者の脳に体内の水分が溜まって腫れた状態(浮腫)となっていることを突き止めており、ウイルスやバクテリア感染の可能性を否定している。そして科学者たちも、村の土や水に症状の原因となるような化学物質が含まれていないことを確認している。しかし、どうやら村の住民には他に心当たりがあるようなのだ――。

人気連載

現実と夢が交差するレストラン…叔父が最期に託したメッセージと不思議な夢

現実と夢が交差するレストラン…叔父が最期に託したメッセージと不思議な夢

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.11.14 23:00心霊
彼女は“それ”を叱ってしまった… 黒髪が招く悲劇『呪われた卒業式の予行演習』

彼女は“それ”を叱ってしまった… 黒髪が招く悲劇『呪われた卒業式の予行演習』

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.30 23:00心霊
深夜の国道に立つ異様な『白い花嫁』タクシー運転手が語る“最恐”怪談

深夜の国道に立つ異様な『白い花嫁』タクシー運転手が語る“最恐”怪談

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.16 20:00心霊
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

2024.10.02 20:00心霊

放射線か奇病か? 突然人々が目覚めなくなる「眠り村」の謎=カザフスタンのページです。などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで

人気記事ランキング17:35更新