南米パタゴニアには今も恐竜が生きている!? 「世界の果て」で伝説のイケメン作家が調査した“ヤバすぎるUMA”とは!?
ミルワードは商船の船長だったが、あるとき彼の船は、南米マゼラン海峡の入口で沈没してしまった。しかしミルワードは一命を取り留め、そのまま近くの町ブレンタアレナスに住み着いて船の修理工場をはじめた。そこで彼は、氷に包まれたブロントサウルスの噂を耳にし、首尾よくその死体を見つけた。彼はその死体をイギリスのサウス・ケンジントンにある自然史博物館へ船で送ったが、恐竜は途中でひどく腐敗し、博物館に着いたのは骨だけだった。しかし、ミルワードは皮の一部をチャトウィンの祖母に送っていたのだ。
幼いチャトウィンは、この皮を欲しがっていたのだが、それは結局、祖母が死んだとき捨てられてしまった。
その後チャトウィンは、この皮がブロントサウルスではなく、本当は先史時代にパタゴニアに住んでいた巨大ナマケモノ、ミロドンの皮であったと知った。ミルワードが見つけたのはミロドンの骨と皮の一部であったが、一部は実際に大英博物館に売却されていたという。
しかし、ブロントサウルスの皮は消えても、チャトウィンのパタゴニアに対するあこがれは消えず、ジャーナリスト時代に知り合った老女の勧めもあって、ついに1974年、あこがれのパタゴニアを訪れたというわけだ。
チャトウィンの著書『パタゴニア』には、彼がアルゼンチン南部で遭遇するさまざまな事件や奇妙な人物が生々しく描かれている。そうした数々の冒険譚の中に、UMAに関係する逸話が2件含まれている。
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