カルト暴露討論会に統一教会の現役信者が潜入か!? 「ある勢力のせいで…」ヤバすぎる主張を展開し会場騒然(レポート)
政治家と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の癒着問題が連日報道を賑わせているが、先週末「メディアでも報道できないヤバい話しよう」と掲げるシンポジウムが開催された。主催はトカナでも記事を執筆している深月ユリア氏。元オウム真理教ナンバー2の幹部で、麻原信仰から脱退し仏教哲学サークル「ひかりの輪」を立ち上げた上祐史浩氏、光寿院住職の酒生文弥氏、政治活動家の田中正道氏、オカルト編集者の角由紀子氏を迎え、それぞれの立場から統一教会問題を議論した。
※ 前編:統一教会の布教活動はマインドコントロールなのか、上祐氏らの激論はコチラ!
シンポジウムも後半に突入し、カルト宗教にハマる心理について議題が及ぶと上祐氏は次のように見解を述べた。
「ストイックな価値観・生活をしたいと考えている人は一定数いるが、しかし、今の若者たちがそんな修行に耐えうるかと考えると、やはり時代が変わり宗教の必要性は薄れているのだろう」
「人類の脳構造から、善悪の概念を考えすぎると、悪を正して善を行うという善悪二元論が生まれる。しかし、それは時に逆転して、戦争が正当化されてしまうことさえある」
「“自分が善人になりたい”という過度な欲求を持ちすぎない方が良いのだろう」(上祐氏)
人間の深層心理や善悪二元論の盲点については、統一教会問題みならず現在の世界が抱えるさまざまな課題に通じるものがありそうだ。また、酒生氏は住職としての立場から「人間が自分自身を神だと拝ませる“偶像崇拝”にも問題点がある」と指摘。文鮮明や池田大作のようにカリスマ性と絶対的な権力を持つ創始者がいると「盲信・狂信の信仰に陥りやすくなる」と断じた。
議論も佳境に入り、客席からの質疑応答の時間が設けられたが、その時に来場者が想像もしていなかった事態が起きた。なんと、統一教会の会員を名乗る人物が挙手したのだ。
「メディアの報道の中には事実もあるが、事実無根なものもある。統一教会は90年代には信者を監禁したり無理な勧誘をしたこともあるが、今は改善された。統一教会を批判するメディアや弁護士の裏には“ある勢力”がいる。信徒を無理やり脱会させるための説得工作をして、その脱会した元信者がテレビに出て偏向報道に加担している」(統一教会員)
その会員に「“ある勢力”とは何なのか?」と参加者が尋ねると、「現段階では回答不可能」としながらも「左翼勢力か?」との質問には肯定する反応を見せた。さらに「それは、統一教会に支援されている米共和党と対峙する米民主党と関係があるか?」との質問に対しては、「違う」との回答であった。
この人物が主張するように、統一教会の信者をなんとか脱会させたい家族が、弁護士などの専門家を通して説得することに対して、統一教会側が「拉致・監禁であり信仰の自由を侵害している」と主張して刑事告発を行った例は複数存在するが、いずれも不起訴となっている。統一教会側は民事訴訟も行い、2014年に「親族によって拉致監禁され、信仰を捨てるように強要された」と認定された事例が1件存在するが、統一教会側の主張が認められず敗訴した事例の方が圧倒的に多いようだ。
そのような経緯に鑑みると、脱会者やその周囲の人々に責任転嫁する主張が、教団側による弁解のテンプレートになっている可能性もありそうだ。
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2024.10.02 20:00心霊カルト暴露討論会に統一教会の現役信者が潜入か!? 「ある勢力のせいで…」ヤバすぎる主張を展開し会場騒然(レポート)のページです。オウム真理教、カルト、統一教会、上祐史浩、角由紀子、シンポジウムなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで