統一教会の布教活動は洗脳なのか、上祐史浩らが激論!
統一教会の布教活動はマインドコントロールなのか、上祐史浩らが激論! 霊的体験の真実、信者が明かした意外なメリットも(レポート)

政治家と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の癒着問題が連日報道を賑わせているが、先週末「メディアでも報道できないヤバい話しよう」と掲げるシンポジウムが開催された。主催はトカナでも記事を執筆している深月ユリア氏。元オウム真理教ナンバー2の幹部で、麻原信仰から脱退し仏教哲学サークル「ひかりの輪」を立ち上げた上祐史浩氏、光寿院住職の酒生文弥氏、政治活動家の田中正道氏、オカルト編集者の角由紀子氏を迎え、それぞれの立場から統一教会問題を議論した。

まず、酒生氏はフランスの反セクト法で定められているカルトを識別するための10の基準を紹介した上で「これらはほとんどの宗教が何かしら当てはまるため、統一教会だけを批判するのはおかしい」「かつてはキリスト教がカルトとみなされていた時代(古代ローマなど)もある」と歴史的経緯を指摘。これを受けて上祐氏も、「カルトとカルトでない宗教の区別は、歴史を紐解くと難しい。昔はカルトとされていた宗教も時代に適応してきた」「統一教会も社会に適応してカルトから脱却していく過程にあるのではないでしょうか」と語り、「戦争と宗教の歴史は関係が深く、統一教会の設立背景にも朝鮮戦争があり、文鮮明は北朝鮮出身で韓国に亡命し、南北朝鮮統一を謀っていた」と説明した。

次に深月氏は宗教2世が抱える問題を挙げ、「宗教の本来の目的は人の道を説き、精神を安定させること。しかし、統一教会には日本人を『サタンの子供だ』と言ったり、『天国の家を早く購入しないと天国に行けない』『お布施しないと先祖が地獄で苦しむ』とマインドコントロールして金を搾り取っている。今回の(安倍晋三元首相を殺害した)山上容疑者のような問題は氷山の一角だ」と統一教会を批判。しかし上祐氏は、マインドコントロールではなく、社会の“感染”現象のようなものだろうと、次のような独自分析を述べた。
「文鮮明自身も自分を救世主だと信じ込んで、それが周囲に“感染”した。もう一つ、メディアがあまり報道しないのが(たとえ信者の思い込みだとしても)霊的体験についての話。(オウムの反省から)カリスマ性を指摘するような報道ができないのでしょう」(上祐氏)
しかし田中氏は、この分析に異を唱える。

「霊的体験は手品師のマジックみたいなもの。私の死別した妻の家は創価学会員だが、かつて国会前のデモに参加する時、妻が持っていた創価学会の教えでは大切だという鈴を持参して鳴らしてみた。すると、それを見た公明党の人は、私が偉い人なのではないかと勘違いしていた。そんなもんです。オウム真理教の麻原は信者に薬を飲ませることで、その手品を信じ込ませた。まさにマインドコントロールそのものです」(田中氏)
田中氏は元極道だが(すでに脱退)、さらに自身が任侠の世界で知ったという独自情報を明かした。
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