ビッグフット映像と青年の不可解な死 不自然な「謝罪強制ビデオ」にCIAの影も
2022年4月4日、アンドリュー・ライアン・ワッチョーン・ドーソンは、カナダ・アルバータ州のウィスラーズ・ピーク山頂を歩く「巨人」と称した動画をTikTokに投稿した。
ウィスラーズはジャスパー国立公園にある標高8100フィート(2470メートル)の山頂で、ドーソンは同僚といつものルートを車で通勤中に、異常に大きな何かが山頂にいることに気づいた。
彼はその動画をTikTokに投稿し、あっという間に200万回以上再生され、今は削除されてしまったため見られないが、当時は多くのコメントもついたといわれている。その姿から、巨大類人猿型未確認生物「ビッグフット」ではないかとも噂されたようだ。カナダやアメリカの民間伝承では「サスカッチ」とも呼ばれる。
@andykapt
♬ original sound – Andrew Dawson
ドーソンは自分が見たものに興味を持ち、数日後にTikTokに投稿された動画では、目撃場所に戻ったりしたが、再び会うことはできなかった。
彼のささいな好奇心に暗雲が立ち込め始めたのは、4月12日のこと。同日に動画を投稿したドーソンは、ウィスラーズで「CIAエージェント」を名乗る人物に、「家に帰るよう言われた」と話した。だが、この人物が本当に政府のエージェントであるという証拠はなく、ドーソンは単なる嫌がらせだと考えたようだ。
4月17日にアップロードされた動画では、ドーソンが自宅の前に停まる不審な車を発見。ドーソンが近づいていくと、その車は猛スピードで逃げ出していった。その後、動画の更新はしばらく停止し、5月6日に「Official update」と題した動画が投稿された。
@andykapt ♬ original sound – Andrew Dawson
その動画内で彼は、それまでの動画がすべてフェイクだったことを認め、「君たちをがっかりさせて申し訳ない」と謝罪の言葉を口にした。これが典型的な「強制ビデオ」のスタイルで、彼は緊張した表情で、カメラから目をそらし、おそらく部屋にいる他の誰かに目配せしているような様子だ。
5月16日に投稿された次の動画には、「怖い」というキャプションとともに、暗闇の中を歩くドーソンの姿が映されている。そして翌日、「軍隊か?」というキャプションが添えられて投稿された動画では、ウィスラーズの山頂に積み上げられた“何か”が映し出されている。この動画以降、更新は現在まで途切れている。
これを注目を集めるための典型的なやり口だと見ることもできる。しかし、今年7月に事態は思いもよらない展開を見せた。
2022年7月1日に地元紙「キャンベル・リバー・ミラー」に投稿された死亡記事に、「アンドリュー・ライアン・ワッチョーン・ドーソン1987年11月4日~2022年7月1日」と掲載されていたのだ。その写真は、TikTok動画の“彼”と瓜二つだった。
この訃報を受け、ネット上では、「彼が投稿したビデオを見ると、何が起こったのかわからなくなる。どうやったらあんな投稿をして、そのまま死んでしまうのだろうか?」、「彼は自分の投稿のせいで死んだのか? 殺されたのか? 疑問だらけです。ご冥福をお祈りします」などと、ドーソンの突然の死を不審がる声に溢れた。
彼の死とそれに至る経緯が適切に調査され、真実が明らかになることを期待したい。
参考:「Mysterious Universe」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊ビッグフット映像と青年の不可解な死 不自然な「謝罪強制ビデオ」にCIAの影ものページです。カナダ、ビッグフット、CIA、TikTokなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで