両親に会えるのはあと何日? あまりの短さに絶句…生前に聞くべき質問も
空気のような当たり前の存在である両親。いつかは両親と死別する時が来るものだが、いつまでもそこにいると思い込んでしまう。ところで、あなたは一体あと何回両親と会うことができるのだろうか?
両親の存在はいわば人生のつまらない背景と思われがちだが、あなたがこれを読む頃には、彼らに会うことができる残り時間の少なさに気が滅入ってしまうかもしれない。漠然とした“残された時間”を数字にすると、今ある時間のありがたみがわかるようになるかもしれない。
あなたが現在仕事をしているか、何らかの教育を受けていると仮定すれば、友人と会ったり、家族を訪ねたりするための「自由な日」は有限だ。多くの人は、自由な日をルーティンや少ない組み合わせのパターンで過ごしているのではないだろうか。今週は学校の友達に会い、再来週は大学の友達に会う。ある晩は弟と映画館に行き、別の晩は妹とお酒を飲む……など。
あなたの両親が60代半ばだと仮定して、誕生日や連休シーズン、結婚式などの特別なイベントなど、年に4回会うと仮定しよう。平均寿命が80歳前後とすると、あと50〜60回程度しか会えないことになる。1回の面会時間にもよるものの、だいたい2カ月分くらいだと考えられるだろう。高齢の親を持つ人や、あまり会わない人にとっては、この数字はより小さくなる。
今年のクリスマスが最後になるかもしれない
親と会える回数を数字で表すのはなかなかショッキングかもしれない。親に会えるのは決められた回数だけだという事実を直視することは、心に響くものがある。私たちは皆、人生とはそういうものだと、ある程度はわかっているはずだ。しかし、日々の忙しさに目を奪われていると、木を見て森を見ずということになってしまう。
日々の忙しさではなく、「親の時間」に目を向けてみると、いつもとは違った方法で世界を見ることができるようになるかもしれない。親の時間を認識することは、すべてのものに「最後の時間」があることを認識することだ。TVシリーズ『ドクター・フー』のエピソード「ラスト・クリスマス」の中で、ダニーという登場人物にこんなセリフがある。
「なぜクリスマスに集まるか知っているかい? すべてのクリスマスが最後のクリスマスだからだ」
オリバー・バークマン氏は著書『Four Thousand Weeks』の中で、さらに痛烈にこう書いている。
「私たちの人生は、その有限性ゆえに、必然的に最後となる行為に満ちている。息子を迎えに行くのが最後であるように、幼い頃に住んでいた家を訪ねるのも、海で泳ぐのも、恋をするのも、ある親友と深く語り合うのも、最後である。でも、その瞬間には、それが最後だということを知るすべはないのです。だから、私たちは、そのような経験のすべてにおいて、それが最後である場合にそうあるような敬意をもって接するようにしなければならない」
では、残された時間を有効に使うにはどうしたら良いのだろうか? 親を理解し、感謝するためには、どうすれば良いのだろうか?
まず、親を「親」としてではなく、ひとりの「人」として、そして、それぞれにユニークなストーリーを持つ個人として見ることが大事かもしれない。
そして、両親にこんな質問をしてみてはどうだろうか? 彼らの人生や秘密、つまり、あなたが生まれる前に彼らが送っていた人生や、これまで隠していた秘密について聞いてみたりするのだ。あなたの両親であるという大前提は置いておいて、一人の人間として彼らのことを知るようにすることで、彼らは退屈な背景ではなくなるはずだ。
たとえば、こんな質問はどうだろうか?
・子供の頃、一番嬉しかったことは何?
・人生で一番仲が良かったのは誰?
・初めて恋をしたのはいつ? どんな気持ちだった?
・人生最大の後悔は何?
・自分の両親から学んだことは何?
残された時間は2カ月しかない。今から始めてみてはいかだろうか?
参考:「Big Think」、ほか
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