邪悪な宇宙人が地球を侵略、人類滅亡へ? 2671年から来た未来人の予言を考察

――予言・ 滅亡研究家の白神じゅりこが古今東西の予言者の言葉を独自に解釈、不確実・不確定な未来を生き抜く知恵を授ける連載。地震や台風などあらゆる自然災害、紛争・戦争などの人災の発生、 重要人物の急死あるいは復活、政治的スキャンダル、 歴史的大事件などを科学的・経験的な予測を超越した“予言” を通して眺めていく。

 今回は、「2671年から来た未来人」について取り上げる。

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画像は「TikTok」より

TikTokで人気の救世主タイムトラベラー

 タイムトラベルは、長らくSFファンタジーの世界の出来事であるとされてきた。しかし近年では、さまざまな年代から“自称未来人”がSNSに多数降臨し、我々に未来に起こることを伝えようとしている。

「2671年から来た未来人(@radianttimetraveler)」は、TikTokで注目されている未来人の1人だ。名前をEno Alaricという。

 いわく、2021〜2025年は人類にとって暗黒時代であり、「未来を変えるために警告に来た」そうで、2022年10月22日に降臨してから、さまざまな警告・予言を我々に発信し続けている。たとえば……

・2022年2月6日、10代の若者グループ4人が銀河に繋がるポータルを発見する。

・2022年11月22日、惑星が爆発し、その光に地球が何年も照らされる。

・2022年12月20日、M9.8の超巨大地震がマリアナ海溝に巨大な穴を開けて巨大生物を蘇らせる。

・2023年1月1日、バミューダ・トライアングルで旅客機が消える。

 というように、次々と目を引く予言を語るものの、今のところ実現していない。しかし、予言をすることで未来に影響を及ぼし、起こるはずのことが起こらなくなったりしてしまっているのかもしれない。

宇宙人「チャンピオン」によって2023年地球は滅ぼされる。生き残れるのはたった8000人!

 そうした中、物議を醸しているのが、12月30日に投稿された動画だ。自身の131800人のフォロワーに対して「非常に敵対的な宇宙人チャンピオンが、地球を襲来する。我々は彼らに勝つことはできない。世界はまもなく終わる」と予言したのだ。なんと、世界の終わりは金曜日の早い時間に起こるという。

 それと同時に「2671年から来た未来人」は、「別の宇宙人が一部の地球人を救う」と話し、2023 年3 月23日に約8000人が居住可能な別の惑星に移住させられるという。

 現在の地球人口約80億人のうち、8000人しか生き残れないとは非常に絶望的ではある。しかしこの予言を聞いたフォロワーからは、これまでの予言が外れていたこともあり懐疑的だ。なかでも、「もうすぐ終わるとしたら、2671年のあなたはどうやって生きていたの?」という矛盾も指摘された。

 しかし、与太話だと一蹴するのはまだ早い。

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画像は「Getty Imagse」より

天の川には4つの「悪意のある地球外文明」があると専門家は推定

 というのも、スペイン・ビーゴ大学のアルベルト・カバレロ氏の研究論文によれば、天の川銀河には、およそ4つの「悪意のある」地球外文明が存在するというからだ。

 カバレロ氏は、過去50年間に地球上で起きた軍事的“侵攻”のモデルを、1万5785の文明が存在する天の川銀河に当てはめて試算。その結果、天の川銀河に存在する敵対的な宇宙人の文明は4つほどであり、彼らが地球に侵攻する可能性はきわめて低いとされた。「宇宙人による地球外侵略の確率は、惑星を滅亡させる小惑星の衝突の確率よりも約2桁低い」そうで、これはすでに1億年に1回の出来事であるという。

 敵対的な悪意ある宇宙人は存在すると推定されるものの、実際に地球を襲う確率は極めて低いとされているが……。

 NASAは、昨年6月、未確認飛行物体(UFO)の研究チームを設置すると発表。設置理由は、国家安全保障と航空安全の重要課題とされている。

※ UFO(Unidentified Flying Object:未確認飛行物体)は、説明のつかない航空現象をすべて含むが、現在は「宇宙人の乗り物」という意味で用いられることが多い。そのため、現在アメリカ軍では「宇宙人の乗り物」という意味合いが強くなったUFOに替えて、説明のつかない航空現象に対し、「UAP(Unidentified Aerial Phenomena:未確認航空現象)」という呼称を採用している。最初のUFO目撃談とされる1947年の「ケネス・アーノルド事件」で、実業家のケネス・アーノルドが目撃した飛行物体について「水の上を滑る円盤のように」動いていたと描写したことから、宇宙人の乗り物を「空飛ぶ円盤(flying saucer)」と言うこともある。

 この調査は、膨大な数のUFOの未分類のデータを、16人のチームで構成される専門家とAIで解析しようとするものだ。メンバーには、2 人の元宇宙飛行士が含まれることも話題となった。調査は10月24日から9カ月間行い、2023年半ばに結果を発表する予定とのことである。NASAはもしかして敵対的な宇宙人による地球侵略の危機を感じ取っているからこそ、UFO研究チームを発足させたのかもしれない。

 いずれにせよ「2671年から来た未来人」の予言通り、敵対的な宇宙人に滅亡させられるか、人類の叡智で滅亡を回避できるか、2023年は地球の大きな分岐点になるかもしれない。その日が来るまで震えて眠るしかないようだ。

参考:「NASA」「Daily Star」ほか

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文=白神じゅりこ

新感覚オカルト作家。ジャンルを問わず幅広く執筆。世の中の不思議を独自の視点で探求し続けている。

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